5月22日(日)蚕起食桑。良い嘘と悪い嘘は区別しましょう。

 白い雲ぷかぷかの晴れ、のち曇り。14.0℃~25.9℃、48%。4300歩。夏日なり。

 今日のCOVID状況:都の新規感染者数は3317人で前週より1%の減少、重症者数は15人、死亡6人でした。

 

 ウッソー:ホント?

 嘘は言葉を使い始めた人間の本性であるとは言いますが、最近の権威主義国の嘘は目に余りますね。いくら情報戦の要だとは言え、厳然たる事実さえも認めずに言い張る姿は哀れでさえあります。

 思い込みの動物たる人間にはストーリーが欠かせませんが、実際の社会生活において人を陥れるような嘘は真っ黒な嘘(黒嘘)と命名して、人を慮っての嘘(白嘘)と用語を区別したほうがいいのではありませんか?一口に嘘と纏めると紛らわしいですぅ。

 なぜなら黒嘘は社会に不信感をまき散らして害悪を齎しますが、白嘘は人間関係の潤滑剤として作用します。例えば相手の内心がすべて見える人間がいたとしたら、本音が透けて見えてとても生きにくいと思いませんか。人間がまったく嘘をつかなくなり、常に本音ばかり言っているのは、これと同じ状態になります。だから相手を傷つけない、相手を思いやる嘘は白嘘といって許容することが必要です。

 そもそも小説などもフィクションですから、白嘘といってもいいでしょう。書き物がノンフィクションばっかしになったら、人間世界はかなーり薄っぺらくなると思いませんか。そう、白嘘は想像力や創造力の大本なんす。カントは嘘は無条件で禁止しました(定言命法)が、あまりに論理的すぎて嘘が人間生活の潤滑油になるばやいを見落としていたのでしょうね。論理と感情は人間生活の両輪なんですから。どもども。