4月10日(金)小人閑居して花を想う。

 概ね晴れ。7℃~17℃、25%。北風が少しちべたく感じれる日。空気乾燥。

 子供たちはじっとしてられないから、マンションの庭でリレーをやったり、マンションの階段を利用して追いかけごっこをしています。子供たちは何処でも遊び場に変える天才♪

 

 花と言えば:

 平安時代は梅がメインでしたね。花は綺麗だし香りもよい。西行は桜が好きでしたが、この頃は山桜です。江戸時代になると「ソメイヨシノ」が園芸的に作り出されて、これが女王の地位を占めました。蕾も綺麗だし、ぱっと咲いた時の艶やかさ、満開の豪華さと、散り際も美しく、葉桜になっても楽しめるというオールラウンド・プレーヤーです。それで世界中に拡散したのは皆クローンの姉妹なんすね。だからその奥に弱弱しい風情も忍ばせて、もののあわれを誘います。椿とかツツジも咲いているときは綺麗ですが、萎れてくると汚くなる。ほんとはこの方が生の実態を現していると思うんですが、我儘な人間はあんまし見たくありません。もう少しで藤の開花を迎えますが、これは藤棚の下でローカルには美しいが、桜の並木のような豪華さはありません。このように樹花には色々ありますが、春は草花も綺麗です。菜の花、芝桜、ネモフィラ、ポピー、チューリップなどが花畑や岡を一面に彩る景色も豪華です。反面、ひっそりと咲いているナデシコや勿忘草にも儚げな味わいがあります。そうそうクチナシ沈丁花の姿は見えないが、暗闇からそっと匂ってくる不意打ちも情緒があります。

 嗚呼、春は花なり。生命の息吹!