10月10日(木)江戸散歩

 晴れのち曇りのち雨。 15℃~25℃、56%。嵐の前の静けさ。

 

 講釈師と歩く歴史と文化の散歩:

 今回の銭湯の旅は、銭湯に入らない旅となりました。寄席と連携した江戸情緒を楽しむ企画に参加する。隅田川水上バスにて浅草まで足を伸ばし、雷門に集合す。そこから秋の浅草散歩です。真打一歩手前の講釈師神田すずさんの案内で浅草寺境内を散策す。意外と知られていないのは、浅草寺幼稚園というのがあって園児は約300人。なにしろ地元では「こちとら浅草寺の幼稚園を出て浅草小学校を出た、ちゃきちゃきの江戸っ子でい!」と言われているくらいですぅ。

 奥の方には浅草神社つうのもあって、こりは627年創建の一番古い神社だとゆわれちょりもす。元々浅草寺は大川(隅田川)の兄弟漁師が網の中に観音様を発見し、それを高徳の人が鑑定して祀ったところから、その後この3人が神になって三社になったんだと。火消しの新門辰五郎が作った被官稲荷というのもあって、こりは防火と出世に霊験あらたか。そのほかイロエロとご利益のありそうな社がたくさんあって、お賽銭の不足をきたす程だすぅ。

 境内には槐(えんじゅ)という霊験あらたかな樹木もあって、これは楷とも呼び、葉が規則正しく対で生えているので楷書の語源になったそうです。こち亀の碑には「友情はいつも宝物」なんて文言が彫られてたり、針供養の碑や曽我廼家五九郎(そがのやごくろう@のんきなとうさん)の「群盲撫象」碑、弁士塚、都内で一番古い石橋などなど、隠れた名所がたくさんありまひた。

 そこから歩みをロック方面に進めると過っての繁華街が現出する。木馬館や東洋館などを経て産直の殿堂「まるごとにっぽん館」にて一休み。繁華街のパリ6区や音楽のロックが由来と思いきや、浅草公園を6区画に区分した時の6番目が浅草6区になったんだと。そこから国際通りを横切ってかっぱ橋商店街に至る。ここで「パンダバス」というとてもかわゆい無料巡回バスをはけーん♪ちょうど「かっぱ道具まつり」というのをやっていて外人さんなどで賑わってました。田原町まで歩いて銀座線で上野広小路まで。

 上野広小路亭にて「しのばず寄席」を鑑賞。ここは以前に川柳川柳師匠の「ガーコン」などを鑑賞したところ。案内の講釈師神田すずさんを始め落語、コミック、紙切りなど盛りだくさんで、真打は桂歌丸の弟子の歌助の「ラーメン」という新作落語ですぅ。ラーメンの旨そうな食べ方と、親子の情に泣けました。高座が空けて外へ出ると雨がぽつぽつ降りだしたので、一同驚いて各自行き先の電車、地下鉄を目指して解散す。少し疲れたけど、総歩数約1万5千歩、秋の日の面白散歩でしたぁ。どもども。