3月26日(火)桜始開(サクラの花が開き始める頃)。早稲田と漱石。

玉虫備忘録:

 曇りすこしパラパラ、のち晴れ。10℃~16℃、49%。花粉非常に多い。スギに加えてヒノキ花粉も出始めました。ショボーン

 

 早稲田の漱石山房というところに足を延ばした。漱石の人生後半の住居跡で、ここで多くの作品が書かれたところです。漱石の幼少の頃から晩年までの写真を多用した年代記のある常設展以外に、今は「漱石鈴木三重吉」という特別展をやってます。

 書簡とかハガキ、全集などの書籍、「赤い鳥」などの雑誌が展示されて、当時の交流が浮き彫りにされ、漱石をとても身近に感じれます。三重吉と同郷である漱石門人の加計正文という人も出てきますが、珍しい名前だから加計学園と関係あるのかな?

 漱石って一見気難しそうですけど、けっこう門人の面倒見が良くって、とても慕われていたそーです。付近には生家に近い夏目坂や神楽坂など、漱石ゆかりの地が多いです。「私」とは何か?を生涯突き詰めた人ですが、感情で「私」の限界を超えようとする実験小説家の一面もありまふ。でも、晩年にたどり着いた境地は、「則天去私」でした。「最も大切なことは自分に従う(小津安二郎)」から、「心の欲する所に従えども矩を踰えず(孔子)」までの変遷かな?(この項、続くかも。)