7月30日(月)天は、杉樽は尚及ばざるが如し、と言へり。

 概ね曇り、ときどき陽ざし。25℃〜32℃、63%。物凄く暑いわけではないですが、蒸し暑い。

 神楽坂方面に進出す。旧友に会う。また楽しからずや♪




 強すぎの害とは:専用化と汎用化の得失。

 こりは古来から既に言い古されたことにて、今さら声を大にして言うことでもござりませぬ。通常、強かったり大きかったりすることは、恐竜の例を持ち出すまでもなく、かなーり有利に働きます。「大は小を兼ねる」とかいう諺もありますしィ。大きければ、その一部を切り捨てて、小に合わせることもできるが、もともと小さければ大きなものの代替えはでけない!つうような意味でしょうか。

 この言説は、論理的にはよーく分かり申す。すかす、実際の人間心理に当て嵌めてみれば、強くでっかくなった者は、そもそも我が身を小さくしようなどとは思わないのですね。これが自然に夜郎自大を招き、滅びの道へ突入していくんだすぅ。歴史上の英雄とかゆわれている人の足跡をたどると、これは結構普遍的な事実と思われます。若い頃は理想に燃えて周囲を巻き込んで邁進していたのに、一旦功成り名を上げると、みんなおバカさんになってしまうんす。世界も周囲も見えなくなってしまうんすね。ザンネン

 こりは生物種の興亡にも言へることにして、たまたま環境に乗って数を増やした種は、ほんのちょっとした環境の変化で、あっという間に絶滅してしまうんす。その時の環境に特化してスペシャライズしてしもた為でやんすよ。それよりか、色んな環境に対してそこそこに適応して少数ながらも細々と暮らしている種の方が、しぶとくて中々滅びません。これも進化生物学がおせーるところでやんす。

 要するに、蕎麦のように細く長く生きようと思えば、あんまし蔓延り杉ないようにせねばなりまへん。逆に、太く短くというマカロニのような生き方をしたければ、今ここの環境に精一杯適応して、そののちに砕けて散ると。ま、この辺は世界観、人生観の問題にて、傍からあーだこーだと言う気は、全くあーりまへん。どもども。