12月13日(木)しやわせに関する知的討論会にて。

 曇りときどき晴れ。6℃〜10℃、46%。ハトがせっせと木の実を啄んでいた。来たるべき厳冬への備えなり。久しぶりにプールだん。




 霊長類学者@河合雅男氏(この方は95歳になんなんとす)の弟子たる佐倉統氏のお話しを聞き、討論す。このしとも霊長類学者から、道具(技術?)と社会と進化の関わりの方へシフトしておりまふ。。いわく、技術の社会的形成(Social Shaping of Technology)なんだと。技術と社会との相互影響や、技術と人間(文化?)の相互影響の研究でやんす。そこにAI(Artificial Intelligence)を絡ませた考察は極めておもすろかった。

 例えば、もともと電話は一方向通信の技術だったが、社会に実装されると双方向に変化して行った。逆にラジオは双方向として開発されたが、社会システム(無線免許とか)との齟齬で一方向になってしもたと。ポケベルでの通信を、おにゃのこたちは数字を文字に読み替えて使ってるつうローカルな文化もありまひた。

 もともと生物はイロエロな環境にそれぞれマッチした形質を発達させる、適応放散つう手段で多様化していきました。すかす道具を使って適応すると、それほど形質を変化させずに適応できます。人間のばやいは人工環境(文化や行動など)の多様性で、自身はホモサピエンスに収束したんだと。こりは衣食住ばかしではなく、文字や数字、言語やあらゆる科学技術の成果を含みます。

 言語は単に概念にシンボルをふっつけただけではあーりまへん。一旦シンボルが生成されると、それはまるで生きているように再帰的なサイクル(入れ子構造)に入って、どんどん自己増殖していくんですぅ。こりが人間の認知の構造を大きく変えたのは確かでやんす。すかすその反面、空間認知力や瞬間把握力などを犠牲にしたことは確かです。


 ヒト/テクノロジー共生態としては、今後どう共進化していくのか?指数関数的な科学技術の進歩の陰で、生物学的な人間との相互作用が、今後どんな影響を人類に与えるのか?非常に興味深いですねぇ。