7月7日(金)小暑、日あしは徐々に短くなるが、本格的な暑さが始まる頃。七夕

 白っぽい快晴。23℃〜31℃、63%。プールだん。





 拡散と収束、または多様性と均一とは:

 科学技術や社会科学の指数関数的な展開により、知識量自体が飛躍的に増大しつつあります。この10年間でも世界での論文数は110万点から220万点に2倍も増大しました。勿論書籍やネット上の知識も量的な拡大を続けております。

 これらの年々増える知識を学習・習得するには、固定された学習年限ではとても足りません。しかも日本では変な受験技術やクイズのような受験知識が未だに幅を利かせております。中学・高校まではギリシャから中世、近代までの学問ですから、固定的なカリキュラムでもそれなりに対応できましたが、増え続ける現代科学の知識を大学以降で吸収するには、とても時間が足りません。それ故、学習も研究もどんどん細分化して行かざるを得なくなります。それが現在の状況認識です。

 あまりにも知識量が多くなって、一人の人がある一部の分野さえ網羅できなくなったのは、数学、物理、化学、工学、医学などに限らず、あらゆる社会科学も細分化される傾向にあります。しかも、その勢いはどどまるところを知りません。そして今まさに、「群盲象をなでる」ような現象があらゆる分野で現出し、ごく狭い分野の専門家が他の分野では全くの素人というような、専門家/素人混在現象が起きております。

 これを解決せんが為、学際研究(分野間をクロスした研究体制?)や総合医(かだらぜんたいの症状を総合して診療する?)などが導入されております。しかし、今後の知見量、知識量の増大にはとても対応できません。そこで、いま考えられているのがAI(人工知能)を使った知識の整理・活用ですね。これは記憶量も処理速度も充分にありますから、当面は安泰でしょう。

 すかす、そーなると人間はなぜその結果が出たのかの理由も細部の処理も分からないまま、有用らしい結果だけを得ることになります。それが社会にブラックボックス化をもたらします。これは結構不安ですよね?それまでは自分たちがコントロールしていると思てた世界が、未知のものに変わるんですから。


 そのような無意識下の不安が顕在化して、社会は均質化を志向すると思われます。特に最近の日本社会は、学校にしろ、企業にしろ、政界にしろ、イロエロな分野で画一化の圧力がかなーり高まっていると思われます。でも、均質で単純な社会つうのは、脆くて、弱くて、サステーナブルぢゃないんですよね。フ〜