6月7日(火)民主主義の危機が叫ばれていますが。

 概ね曇り、一時煙雨。18℃〜20℃、74%。極めてすずすいだすぅ。





 民主主義とは一般市民が主役なのです:

 現代はあらゆるものが細分化し専門化して行く時代です。学問や藝術だけではなくして、政治や経済、スポーツやゲーム、イロエロなオタクの世界まで到るところが細分化して収拾がつきません。しかも各専門分野はムラ化して排他的になり、仲間内しか通じないコトバで話し合っています。そしてその狭い専門性のみを武器にして一般市民をバカにするのですぅ。

 近頃、こういう態度の専門家が増々増殖しております。「素人がこの分野に口を挟むなんて、ちゃんちゃら可笑しい。すっこんでろ!」と夜郎自大に威張り散らします。しかし、その分野には詳しいのですから、素人はついびびってしまい口をつぐんでしまいます。もともとある分野の専門家は、他の分野の素人でもある訳ですから、こんな論理が通用すると、世界のタコツボ化はますます昂進し、オタク(専門家?)たちが孤立割拠するおかしな世界が現出してしまいます。こんな世界で果たして一般市民を主体とした民主主義は成立するのかっ?まことに疑問に存じますぅ。

 もう民主主義はやめにして、力による天下布武でいくか、金持ちによる金権政治にするか、勉強のできる官僚の統治にするか、神職による宗教統治か、有力家系の門閥政治にするか、はたまた弁の立つ哲人に政治を任せるか、イロエロな選択肢がありまふが、歴史上これが最高!ってのは中々見つかりません。それでは少しでも民主主義を永らえさせる手があるのか?

 そこで現代社会で最重要な喫緊の課題は、あらゆる分野の専門家(含むオタク)と一般市民をつなぐ糸なんですねィ。この糸を辿って、一般市民が少しでも専門家に近づければ、もう少し民主主義は永らえれるのかもしれません。ここで最近目立って出てきたのが、各種コミュニケーターです。科学、食育、医療、健康、美容、軍用、政治、行政、高齢者、美術、テクニカルなどなど、イロエロなコミュニケーターが専門家と一般人を結ぶチャンネルとして整備されつつあります。



 創ると分かるとは大違い:

 長年の修錬、研鑽と不断の努力により新しいものを創造するってのはかなり困難で険しい作業ですが、その成果を正しく理解し評価するのは別の能力です。創る方は狭く深く特化しないと、なかなか成果を上げれません。つまり専門化するわけです。一方、最新の成果を幅広く理解する方は、固定観念に縛られない柔軟性さえあれば、比較的幅広く対応可能です。作曲家と演奏家と聴衆、作家と編集者と良い読み手のような比喩ですが、これはあらゆる分野に敷衍できます。すなわち、人間の能力を幾つものカテゴリーに特徴づけることができるのです。そして良い理解者は、独創者の孤独を癒やし後押しすることもできるのですぅ。