3月24日(木)寒い(極寒?)お話し

 午前中細雨、のち曇り、夕方薄日。4℃〜9℃、54%。気温は終日1桁と寒の戻りなり。






 極地とは:極致なり。

 極地の研究をしてる人の話しを聞いた。極地とは南極・北極以外に5千m級以上の高山氷河もそーなんすね。今なんで極地かっつうと、そこが時間や進化の見本市なんですぅ。極地を垂直方向に何千mもボーリングしてサンプルをとると、何万年の気候の移り変わりが分かるんだって。そして南極なんかを極点に近い方から氷底湖を調査すると微生物レベルの進化を再現できるんだすぅ。

 氷に閉じ込められた世界では、生命も活動しないだろうと思ったら大間違い!まず南極の内陸の湖底で生きてるんはシアノバクテリアつう約27億年前に始めて光合成を始めたバクテリアが27億年前の生態系のまんま固まって(クリオコナイト粒と言ふ)生きてまふ。そこから沿岸に近づくと、もうすこし進化した菌や藻類、苔などが固まって(コケ無性芽集合体?)生きてます。更に温かい方に行くとユスリカやホウネンエビなどが住んでいる湖になります。地球の生態系が複雑化していったプロセスがそのまんま水平方向に分布してるんすね♪

 まづシアノバクテリアが太陽をエネルギーとして光合成有機物を作る→その有機物を食べるバクテリアや菌類が増える→その菌類が作る有機物を食べるワムシやクマムシなどの微小生物が増える→それを食べるエビやオキアミが増える→それを食べる魚や鳥類、クジラが増える、てな連鎖で極地の海は生物の宝庫になって行くんだすぅ。まさに極地は何でも保存しちまう永久自然博物館であると共に、生物多様性の極致なりっ!ども。