3月23日(水)牡蠣食えば、過疎な漁村の味がする。

 薄晴れのち薄曇り。8℃〜16℃、39%。夜風がちと身に染みる。





 青山方面に進出す:Oyster Factory

 3月25日で打ち止めつうんで、青学のちょと渋谷寄りにある小劇場(イメージフォーラム)で観察映画つうのを見てきた。想田監督の「かきこうば(牡蠣工場)」つうの。瀬戸内の寒村の牡蠣工場のあり様を実写したのみで、シナリオも演技も想定も価値観もない、ただただ観察によって事実を切り取る映画だすぅ。それでも日本が抱える様々な問題がはっきりと見えてくると言ふ不思議な映画なんですぅ。

 今の世界の問題、日本の問題、少子高齢化・過疎化・農林水産業の衰退・労働問題・移民問題はたまた東北大震災、大津波原発爆発の影響などが何気ない日常の中にくっきりと浮かび上がってきまふ。何の価値観も思い入れも投影せず、ひたすら現前する現象を記述する現象学的手法が効を奏しているのかも。

 ・・・ゆったりとした日常に隠された真実を暴き出すのは、小さな声を拾い上げる感性ではないのかと、反省させられる映画でした。漏れの部屋からでもじっと見つめれば世界の課題が浮かび上がるのかもね?食材とか衣料とかパソコンとか、すべて世界との相互作用で作られてるんすから。・・・そもそも全ての親戚付き合いを停止して、大都会の放浪者になってるんだから、この状況そのものが現代の縮図だすよ!ショボーン