4月4日(水)「行け行けどんどん」対「縮小充足」のバランスを取らないとトンでもないことになりまふよ

  春嵐一過好晴也

 モギケンさんが「根拠のない不満足をもって常に現状から脱却すべし!」と吠えている。ま、何事も現状に甘んじてしまえば進歩はないからなぁ。これはイイこと言ってると思う。しかし、こういう進歩主義は絶えず現状を否定するから満足というものがナインですよ。あるべき理想像は絶えず先に、未来にあって、現状は欠陥状態なんす。これは心が休まらないし充足しまへん。芸術家や社会改革者またスポーツマンなどはこういうタイプでないと成功しないのだっ!つうことは分かる。でも、進歩主義でない人は現実の今ここの一瞬の充実を求める。どっちがイイのかはそれぞれでしょうね。
 農耕牧畜が始まった1万年前からの歴史を辿れば、人口や科学技術や消費エネルギーは産業革命以後、指数関数的に増え、この100年で更に急速に上昇している。生き急ぐ文明には暴走といふ危うさを感じますねぇ。走り続けなければ倒れてしまう自転車操業は、資本主義市場経済のシステムが然らしむるところなり!時間がどんどん詰まっていってその極限に収束すると、もうその先はなーし!普通に敷衍すればその時期は21世紀前半を超えることはなさそうです。余程の世界観の大転換が無い限りはね。ショボーン


 社会性動物の人類としては、人々のつながりが社会の安定につながるといふことは分かる。つながりを豊かにすることが一人のしやわせだけでなく社会のロバストネス(強靭さ)にも資することになる。しかしこれがピアプレッシャーの方に向かうと、戦前のようにとても息苦しい社会を駆動します。何事も裏腹でやんすね。タハハ