4月3日(火)進化の収斂とE.T.との遭遇可能性(考察)

 超大型爆弾低気圧暴発


 すべての予定をキャンセルして早々に帰宅。15時過ぎから風雨強まる。もう何日か遅く来いてたら、咲いた桜は全滅だったでせうね。柳緑花紅に風の狼藉。一応しなびたハーブたちを室内に入れました。





 「知覚」とはなにか?:外界の対象を「感覚」を通して取り込み、対象の構造や特徴を復元するための無意識的推論の過程であーる。(ヘルムホルツ
 例えば「視覚」では、網膜上の2次元画像から3D形態、方向、色、運動などを復元する。無意識的推論とは、大小を遠近に置換したり、上方照明を仮定した凸凹、表面の反射特性による質感の復元、動く点の集合から人物、物体を再現、などなど。最後の運動からの形態再現は剛体制約を入れ込んだ複雑な運動方程式計算を無意識かつ高速で行っていると考えられる。
 一つの2次元網膜像には様々な3次元物体が対応するが、自然制約条件(普段の暮らしでごく普通に考えられる一番ありそうなもの)を用いて一意に推定するのであーる。これを「知覚系は勝ち馬に乗る」と称する。またこの機序が様々な錯覚を生んでいるともいへり。
 環境類似度や目的一致度が進化の収斂を招くという考えから、全く違った進化の系統を辿った鳥類と哺乳類、いや昆虫や軟体動物の視覚系が似ているのは環境さえ同じなら同じような生命体が出現するといふ説を補強する。つまりハビタブル(水や酸素など生命が可能)な惑星が見つかれば、知的生命体の可能性が拡がるといへり。
 そしてその生命体との意志の疎通は可能なりや?といふ疑問には「シェアード・リアリティ」の概念が有効になろう。文化的・社会的な価値観、差別感の前提となる共有基盤、コミュニケーションや共感性の前提となる世界観、さらには感覚・知覚の共有や身体形態の相同まで含めた概念がリアリティ共有である。感覚については上に見たように進化の収斂は機能する。社会形態については、ヒトとコロニー型昆虫の集団意思決定に次のような共通点が見られる。1.ポジティブ・フィードバックを有する(パニックで暴走したりする)、2.頻度情報に非線形に反応する(情報量に比例して行動は決まらない)、3.定足数がある(ある限度が来ないと反応せず)などなど。以上により、生存可能(ハビタブル)惑星が太陽系以外で見つかればそこには知的生命体が発生する可能性は高い。が、彼らとコミュニケーションでけるか?は別の問題。
 すなわち、光年という距離の壁と文明盛期(宇宙年に比してごくわずか、人類にしてからが電波飛ばしたのは僅か100年前)の交錯といふ時間の壁が巨大ですぅ。だから既に何千といふハビタブル惑星が見つかっていても、異星人との対話は(思考実験的に)脳内にとどまる可能性が大でしょう。ショボーン



 ただし、我々の文明が自滅せずに数百万年続くとすれば、ごくわずかな可能性が出てくるかもしれんねぇ。そんためにもみんな仲良くしませうね。ど、どもども。