4月2日(月)褒めと叱るは両輪、偏りは事故の元

  穏やかに晴れ 

 スケートとか水泳を見ると、あれだけ身体能力のあるアフリカ系の人の活躍が少ない。やはし収入格差による機会の不平等というのであろうね。才能はあってもそれを生かす機会がないと。ひょっとしてこれは日本の学歴格差にも当てはまるのかもしれまへんねぇ。ハトぽっぽを見ていたらこんな感想が湧いてきますた。



 (社会能力続き)
 え〜と昨日はようやく小学生くらいまで行ったのかな。この辺までで利他行動(向社会行動)の基礎ができて、後は家庭や学校や友人関係などでの報償行動で動機付けられていきまふ。お互いのために働ける動機は何か?贈与や寄付や戦争などなど。1対1だと恩と恩返しになりますが、多対多関係では何が動機になるのか?AがBの為に働く、それを聞いてCがAのために働くのはなぜか?それは評判システムなんすね。良い評判が立つ人には皆が援助する、悪い評判の人は村八分とか。経済社会では金銭が報酬を媒介する主なものですが、良い評判は金銭を貰った時と同じ報償部位(脳の線条体尾状核)が活性化されまふ。良い評判は生存や幸福に役だったので、社会性動物としての進化上で培われたともいへまふ。
 実験:無人販売機に花の写真を張ったときと目の写真を貼ったときとでは後者の方がお金を入れる人がダントツに多いと。逆に人の顔を貼った箱の方が、寄付の実入りが多いと。これは他人の目を気にする評判の予測による向社会行動の一種だと思われまふ。
 「誉め」はとくに発達児の社会能力に大きな影響を与えると言われます。これも評判報酬の一種ですね。しかし子供は知識は少ないですが大人の態度や行動を良く見ていますから、舐めてはいけません。「褒め」は真摯であることが大切です。上辺だけでほめてもかえって子供の信用を失うことがありまふ。要するに、「褒め」は薬と同じく毒にも益にもなるので使い方次第ということをテイクノートしてくらはい。古典芸能の修行は「ダメ出し!」でからだで覚えさせるといひますが、まずは「ホメ」から入るそうです。それで好きになった後はダメ出しても、石(意志)にかじり付いても修行から離れないと。昔のしとは「好きこそものの上手なれ」をかだらで分かっていたのれすぅ。ジャン