1月12日(金)映画を語りで表現するとは。

 快晴!0.1℃~13.7℃、39%。3600歩。もうちょいで冬日だったが、昼間は気温上る♪

 久しぶりに大気もスッキリして富士山を望む。高空の旅客機がぽつんと浮いているのが不思議だ。雲があれば空に馴染むのにね。

 

 音語りを聞く:

 小津安二郎の映画を一人の語りにした演劇です。小津監督から孫娘のように可愛がられた中井貴恵さんが演じます。始まったのが15年前で、小津映画のプロヂュースをした山内静夫氏が2時間の映画シナリオを1時間の語りに短縮した作品です。

 今回は「晩春」という映画の音語りで、映画では45歳の笠智衆が56歳の父親を演じた作品です。主役の紀子を原節子が演じた紀子三部作の最初の映画です。中井貴恵は6役とト書きナレーションを含めて、すべて独りで演じまふ♪。

 ま、落語の拡大版だと思えば理解しやすいでしょうが、それぞれの役に感情移入するのはかなーり難しいかも。内容は父親と嫁に行く娘との葛藤で、すれ違いとお互いを思いやる嘘を丹念に描くことで、家族の普遍性を描き出します。

 小津映画のかなりの部分が、シナリオに依存していたことが分かります。小津映画が海外でも評価されたのは少し意外でしたが、人間性の芯は共通していたということでしょうか。ともあれ、また一つの小津映画の楽しみが増えたと思います。

 あ、音語りのピアノ演奏はジャズピアニストの松本峰明さんが勤めていて、これがまた語りにピッタリと息があってますただ♪