5月14日(土)名作がこころに滲みるわけ分らん


 こんにちは。雲の多い晴れ。夕方にわか雨。南よりの風
つよし。もう渡り鳥はほとんど帰ってしまったなあ。しかし
冬の渡り鳥と夏の渡り鳥がいるはずだ。ツバメは何処だ?














 深川の小津安二郎記念館で「東京物語」の音語りをやる
つうから、小津オタクなおらは取るもの取り敢えずはせ参じ
たる次第。小津から孫のように可愛がられた中井貴恵朗読、
ピアノの松本峰明伴奏の朗読劇。










 ものすごく日本的な家族の機微が世界的な名作だっつうの
ですから、個別が普遍に通じるひとつのサムプルですねぇ。
ふとした仕草に出る本心。自分本位で欲張りで弱くてそれで
も一生懸命に生きてる人間に向ける目の温かさに泣ける。
笠智衆の老父役が泣ける。このとき49歳で古希の役をこな
すとはどんだけジジイむさいんぢゃあ!原節子も典子三部作
の一つで本心と見かけの葛藤に悩む寡婦役を良くこなしてい
る。









 と、おもたらこれはすべて小津と野田の脚本と演出の賜物
なんすね。「二回瞬きしてふと下を見てポツリとセリフを言う」
とかの細かい演技指導で緻密に練り上げた作品が小津そのもの
なんすよ。役者の個性は必要無い!つうか自分を無にしたとこ
からその役者の心が吸い出されるとか。劇団四季みたいだな。
この辺は野田秀樹とか宮本亜門とかの演出と異なるが、映画と
演劇の違いなのかなぁ。








 ともあれ、つまらん退屈な日常の中にこそ普遍性があるのだ
つうメッセージが感じれまふねぇ。人間は極端に言えば人間の
中にしか興味を持てないのかなぁ?ま、共感って言ったらそー
かもね。












 つ→http://www.youtube.com/watch?v=B8ISzf2pryI


 黙ってドッグフードを食べ、申し訳ない顔をする犬www。
こんなん見ると、動物にもこころがありそだな?プ













ドモドモドーモ