1月12日(月)成人の日に映画を見る

 またまた快晴。3℃〜9℃、40%。北西の空っ風強し。街には晴れ着の女性が多かった。何物にも成れないうちに二十歳になっちゃたよ。ショボーン つうのが野心に溢れた青年時代の思い出だったかも。




 シネマフェスティボーで小津映画を見る。「浮草」つうドサ廻りの旅芸人一座の物語り。1959年だからかなーり後期の小津作品ですね。まだ25歳くらいの初々しい若尾文子が出ていて、今日は80過ぎの綺麗なお婆ちゃんが思い出を語ってくれました。そうそう洞窟をゆく川口浩も清潔そうな青年で出てましたねぇ。
 
 小津さんの映画作りは、セリフばかりではなく、細かい一挙手一投足まで丁寧に演出するもので、役者はキッチリとその型に填められる。感情は抑えて淡々とした表情に表現は抑え込まれるが、後で見るとそれが素晴らしい表現になっているとか。あと、ローアングルは和服を綺麗に見せる為だとか、画面には凝っていて必ず真紅のポイントをいれたとか、小道具にも高価な骨董がさりげなく使われているとか、小津先生のお嫁になりたかっただとか(黒川さんが泣くぜィ)、イロエロと裏話を聞かせてくれました。+

 で、その後映画を見たんですが、より一層興味深かったですぅ。人間とは、人々の間なーり♪ども。