4月21日(金)葭始生(ヨシが芽を出し始める頃)、年年歳歳草相似たり 歳歳年年人同じからず。

 薄曇り、時折りポツポツ、夕方陽ざし。14℃〜18℃、67%。花粉やや多い。プールだん。





 年齢とは:

 高校の時からじじいむさい奴がいたが、そいつは今でもじじいむさいが他の同級生に比べると若く見える。逆に高校の時にリーゼントでぶいぶい言わせてた奴が、今では年より老けて見えるってのは良くある話です。それは変化率と絶対値の関係のようにも見える。「東京物語」を撮影した時の笠智衆は48歳だったですが、70歳の役をこなしてました。この時67歳の老妻の役をやった東山千恵子は既に63歳だったですよ。・・・さらに言えば「秋刀魚の味」の老教師役@東野英二郎は57歳で、教え子役の笠智衆は58歳という逆転が起きてます。

 小津作品における笠智衆の実年齢ー役年齢の変遷を見るに:「晩春」45歳ー56歳、「麦秋」47歳ー38歳と若造り、「東京暮色」53歳ー57歳とだいぶ近い、「彼岸花」54歳―55歳とほぼ同年齢、「おはよう」55歳ー48歳と若返る、「秋日和」56歳ー59歳、「秋刀魚の味」58歳ー59歳と50代後半の役に落ち着きます。こう見てくると、極端な老け役は「東京物語」の70歳だけだったことが分かりまふ。「東京物語」が如何に名作だったのかっつうことでしょうか?ちなみに、小津安二郎監督は59歳が終わった途端に亡くなりました。ナムナム

 その後、笠智衆は「寅さんシリーズ」で1969年から1992年までの44作品に60代後半〜80代の御前様として、年相応の役で出演して居りまふ。いや〜、立場(役?)が人を創るってのは、ホントでやんすねィ。