10月22日(日)上弦。自己否定的な仕事についての考察。

 薄い高層雲に覆われた秋晴れ。11.5℃~20.2℃、34%。3300歩。南風やや強く、秋一段と深まる。西の空の夕焼けの後、東の空にぼんやりとした半月上がる。

 

 何でも民営化すればいいってもんでもない:

 行動をすべてお金に換算して利益志向にすると、競争原理で仕事が効率化されるという利点があるのは確かです。がっ、競争原理で効率化してはいけない分野も確かにあります。たとえ多少不効率でも公共の為にやらねばならない仕事ってけっこうたくさんあるんすね。

 例えば教育なんかは効率化して儲かればいい、ということからは真逆の仕事です。人を育てる仕事に効率や利益を導入してはなりません。そこを誤ったのが受験産業ですね。偏差値教育で付加価値を着けようとして、逆に足の引っ張り合いを招来し、とても教育とはいえない人心荒廃を招きました。

 医療分野も民営化には適しません。なにしろ医療というのは自己否定的な仕事の一つですから。一生懸命に病気と対峙して、仮に病気が無くなったら仕事が無くなってしまうんですから。歯医者さんが虫歯や歯周病を激減させたら大多数の歯科医は廃業の憂き目に遭います。内科医が感染症を激減させても同じです。病気治療の根源に立ち返ってその大本を断てば自分たちの首を締めちゃうんすね。

 こういう仕事は警察や消防と同じように、対象となる現象(火事や事件?)を減らせば減らすほど褒められる状態にしておかねばなりません。すなわち公共の仕事となりまふ。日本は今まで新自由主義などで民営化して効率をあげようとする風潮がありましたが、コロナ過を経て少し反省の機運が出てきたのはいいことです。

 勿論効率を上げるのが最優先な分野はたくさんありまふが、そもそもの仕事の目的に鑑みて、何が一番大切なのかを見直す時期が来たんだと考えます。ほわ~~ん♪