1月14日(土)似非と似非とでモノホンは生まれるのか?

 概ね寒曇り、昼過ぎに少雨あり。14.2℃~7.1℃、68%~97%。昼間は10℃を超えずさぶい。久しぶりのお湿り。作夜間南風強し。

 

 戦後民主主義とは:もういい加減「王様は裸だ!」と言ってもいいかな?

 養老先生は戦中派ですから戦後の価値観大転換を経験しています。小学生の時に教科書の半分以上が黒塗りになりまひた。それまで正しいと言われていたものが全てひっくり返ったのです。それで常に世の中のそもそもに立ち返り、常に疑問を持つようになったんだすぅ。

 そいで、戦前の軍国教育も偽だったが、戦後民主主義と言うのも偽物臭いと感じてまふ。民衆が自ら必要として支配層との闘いの中で勝ち取った民主主義ではないから、どこか上滑りしていると。そー言われて、我が国の戦後民主主義を眺めると、あらゆるところに偽物臭さが感じれまふ。

 いわゆる一つの建前と実態との乖離ですね。そもそも選挙自体が偽物臭いです。人物、識見、能力ではなく、地盤(世襲?)鞄(お金?)看板(知名?)が無いと当選は覚束ないとか、接待や贈収賄や選挙違反しても当選者、有力者はお目こぼしとか。

 それで選ばれた選良からなる議論の府たる議会も形骸化しています。事前に質問票を出さないと答弁してくれないし、答弁も官僚が書いたのを棒読みするだけです。そのような空虚な議論の後で、党議拘束の陣笠たちが数の力で変な法律でも通してしまいます。

 行政忖度の司法も、行政がごり押しで実体化した政策には介入しません。これは憲法違反の施策に対してもです。すなわち憲法自体も既に形骸化しているのです。憲法違反を厳しく吟味する憲法裁判所がないのをいいことに、いくら憲法違反しても罰が当たらないんですね。

 このように見てくると、選挙も形骸化、議会も形骸化、司法も形骸化してひとり行政のみが変な閣議決定を乱発してブイブイ言わせています。一体これで立憲民主主義の三権分立などと威張れるのでしょうか?(いや威張れない。)要するに根っこのほうで、立憲民主主義を小ばかにしてるんすね。

 日本文化の源流たる鎌倉時代からずーっと続いている「長いものには巻かれろ」、「勝てば官軍」、「空気を読んで一所懸命」、「大勢に同調する」、「無理が通れば道理引っ込む」、・・・などなどの社会常識の方が、民主主義などという「上から理念」よりも勝ってるんだすぅ。

 では、どーすれば民主主義が根付くのか?ま、議会や行政の中の人が中から改革するのは無理でしょう。泥棒が自分で縄をなって自分を縛るようなものですから。このまま出鱈目民主主義が行くところまで行って腐りきり、人々が本当に民主主義が必要だと感じて考えるようになれば、少しは可能性が出てくるのかな?

 そーじゃなければ仕置き(政治?)はお上に任せて口出しせず、町人は自分たちのことだけ考えて生活を楽しむ江戸時代に帰るのかな?お上さえ倫理的で下々のことを考えてくれれば、今よりマシかもねー?・・・でも今のお上は民を見ず、アメリカさんばっかし見てるんですぅ。アッチャー!