9月26日(月)秋の彼岸明け。玉虫色の経験論。

 秋晴れの快晴、よる曇り。18.5℃~29.1℃、52%。9500歩。もう少しで真夏日。昼間はあちゅかったですぅ。方々で彼岸花を見る。桜と同じように、まず花だけ咲いて花が枯れると葉っぱが出てくるんすね。細長くて緑色が濃く、ニラを厚くしたような葉っぱです。

 

 今日のCOVID状況:感染者の全数把握を止めたのかと思てたら、簡略化しただけだったので把握数がかえって増えますた。順次元に戻るかも? 都の新規感染者数は6316人で前週より55%の増加、重症者数は72人、死亡6人でした。重症者と死者は減ってるから、まっいいか。

 

 経験とは:

 鳥は孵化して最初に見たものが親だと刷り込まれ(インプリント)て付いて行きます。周囲が横縞だけの環境で産まれたての子猫を育てると、縦のものが見えなくなります。またネコやサルの動きや色に関する能力も、生後数か月の感受性期にそれがない環境だと認識力が劣ります。ヒトのあかちゃんは3歳くらいまでに眼帯をすると弱視になる例があり、乳幼児の目の病気にはできるだけ眼帯をしないようになりました。

 視覚の基本機能の感受期は3歳くらいまでと考えられますが、高次機能の感受期はもっと長いです。絶対音感やピアノの音への反応は3-6歳まで、弦楽器の左手小指の演奏能力は5-10歳、語学が伸びるのは14-17歳くらいまでと言う報告もありまふ。極端な事例では異常な両親の元、暗闇で音も言葉も聞かないで13歳まで育ったジニーちゃんは、その後の教育でも言葉を習得できませんでした。同様の事例で6歳で救出された子供は、その後2年で言葉を完全に習得できました。

 感受性期はシナプス神経細胞の結合点)が過剰に作られてそれが刈り込まれる時期に一致しており、その間に各種能力が獲得されます。刈り込みが終わったあとでは能力はあまり発達しないのです。一次感覚野よりも高次機能を担う連合野シナプス刈り込みは遅いと言われます。

 このように脳は生まれてから機能を獲得するので、獲得する経験がないと脳も機能しないということになり、あかちゃん(いや胎児も?)からの経験が極めて重要だということが分かります。経験しないと認識能力も育たないとすれば、我々は自分の経験の檻の中の狭い世界で生きていると言えるでしょう。(極端に言えば、想像力も経験の範疇ということになります。)経験の幅を拡げれば、それだけ認識できる世界も広がるんですぅ♪ ジャンジャン