1月29日(木)勇気づけられて落胆したる日なりき

 *晴れのち曇り。−0℃〜7℃、41%。結構さぶかったですが、明日の方がもっとさぶいらしいです。予めブルブル




 大手町方面で会合。イロエロと話を聞く。

 脳とココロの病には、精神疾患と神経疾患つうのがありまふ。前者は統失とか鬱とか自閉とかの脳高次機能の疾患で、後者はパーキンソンやアルツハイマーなど神経細胞の異常による疾患なんですぅ。でも遺伝子や蛋白質など分子レベルでの機序が分かってくると前者も神経疾患に変わります。要するに病態だけではなく、原因まで分かるとみんな神経疾患になるんすよ。それで最近の分子病態理解により、精神疾患の大部分はシナプス病(神経細胞の接続部の異常)だと分かってきますただ。機序が分かれば制御できるってことで予防、創薬、治療にだいぶ光が差してきますたどっと。

 直接人体で実験するのは治験の最終段階で、それまでは試験管の細胞レベル、マウスやマーモセット、時には昆虫などの実験動物で試すんですが、遺伝子レベルでヒトと共通するものが沢山あって、それらをノックアウト(遺伝子の機能を殺す)して順次確認するんだすぅ。脳の神経ネットワークって電気的スパイクが飛び交って機能してるんですが、その接続部(シナプス)ではイロエロな脳内化学物質が、興奮性/抑制性の働きをしてバランスをとってまふ。セロトニンとかドーパミンとかグルタミン酸とかが主なものですが、これらが多くても少なくても機能不全を惹起するっつうとても微妙なバランスの上に精神が成り立っているんですね。

 先端領域ではイロエロと基礎研究が進んでいる訳ですが、米国に比べて弱いのは、全てお上掛りで民間ヴェンチャーが弱いから、実用化研究の辺りで息切れしちまうことですね。そこは医療分野ばかしでなく、あらゆるイノヴェーティブな分野での弱みでしょうか?社会システムそのものの問題かも。つうことは文化・芸術。メディア・行政・司法・立法全てを含んでるんだから、一朝一夕には直らんでしょ。日本は外圧に依らずして革新でけない国ですから、ま、ぼちぼち行きましょうかィ。ヒクレテ、ミチトオシ ショボーン