6月23日(日)乃東枯、夏枯草が枯れ始める頃。

 概ね曇り、ときどきぽつぽつ。20℃~24℃、79%。じとりとして背中がかゆい。

 

 

 認知症とは:備忘。

 認知機能が衰えてくることです。認知症の中でもアルツハイマー型は6~7割を占めると言います。これは主に海馬が委縮して短期記憶に障害が出ます。だから昔のことはよく覚えていても、今のことや最近のことが飛んでしまうといいます。また、その間をつなぐ2~3年の記憶も不安定になります。だんだん進行していくと、後頭頂皮質という注意を喚起するところも衰えて、無関心に見えることもあります。

 でも社会的感受性は正常で、馬鹿にされたり無視されると傷つきます。これが、抑うつ、徘徊、不安、妄想、依存、攻撃、幻覚、不眠などの周辺症状を引き起こします。周囲が人格を認めて適切に対処すれば、これらの周辺症状は緩和され消失していきます。

 中心症状は記憶障害や注意力、判断力の欠如だけですから、これらを適切に補助すると日常の作業もできるようになります。人格の大本である感受性や体に染み込んだ習慣、演奏、描画、運動機能などは保持され、向上もします。人格を形作る脳内ネットワークのほんの一部(海馬)が機能不全になっただけなので、その人らしさは、ずーっと残っているのです。

 すなわち、自尊心を認め、感情に寄り添いながらサポートすることで、できることは無限にあります。80歳を過ぎると2人に1人が認知症に罹ると言われております。老々介護の場合は1人は認知症でもう一人はそれを介護する人?これは絶望的な状況でしょうか。いえいえ、そーではありません。お互いの自尊心を大切にして、最後まで人間と人間の感情を通い合わせれば、人生を最後まで豊かに過ごせると思います。