12月11日(日)ただたんに関心を持ってくれるだけでも研究は前進するよ


 こんにちは。引き続き快晴。無風なれども3℃〜13℃と
気温の日較差大なり。太陽が低いので弱々しく黄色い日差し
でもまぶしい。黒富士の上には夕焼けのグラデーション。










 

 五木寛之氏は「鬱の時代には鬱になるのがよろしい」と言
ってました。時代に逆らって空騒ぎしても空しいのだと。
今日本では100万人強の患者が居て、受診率が2割だから潜在
罹患者は500万人を超えているんだと。二人に一人は一生の内
に何らかの精神疾患に罹ると言われているから、これは癌に
罹る率と同じですね。ガン、糖尿病、血管障害(脳、心臓等)
に加えて、うつ病認知症が5大疾患と言われてます。















 脳神経科学の伸展によりイロエロな原因が語られています。
1.モノアミン(セロトニンノルアドレナリンなど)の一時的低下。
2.ストレス反応系(視床下部ー下垂体ー副腎系)の異常亢
進で血中コルチゾールの高値による海馬神経系の障害。
3.血中BDNF(Brain-derived neurotrophic factor
脳由来神経栄養因子)低下によるシナプス(神経接続部)減少。
4.特定脳部位の委縮による影響など。
5.特定脳部位の機能昂進による影響など。
6.セロトニン・トランスポーターに対する遺伝とストレスの相互作用。














 しかし、単なる「苦悩」なのか「病気」なのかの診断は患者
の症状申告の主観的な判断(勿論診断基準はありますが)に
よるところが大きい。ゆえに診断のバラツキが問題になります。
バイオマーカーによる客観的な診断が望まれる所以です。
抗鬱剤で6割が治ると言われていますので、早期診断がつけば
風邪位の気楽さで受診率も上がるのではないでしょうか。


















 つうことで今世界は鬱の原因または結果となる物質の同定
に必死になって取り組んでるところです。しかし米国では数
百億円の研究費を掛けているのに、日本ではたったの3.3
億円しか研究費がないっつうのは仕分けし杉じゃないのかな。
















 ともあれバランスがちょと崩れれば誰でもなる病気なんで
すから、正しい認識をもって差別的な言動を慎むべきです。
そしてこれもまた歪んだ社会に先に到達した先進国が率先し
て取り組むべき課題であり、日本の責務でもあります。












 で、うつ病認知症コンソーシアムができたから、心に
余裕のある人はできたら参加してね。無料だから懐に余裕
が無くても入れます。http://dd.umin.jp/join/













ドーモドーモドモドモドモ