9月20日(金)銀座にて十六夜(いざよい)の月

 秋晴れ。21℃〜28℃と少し気温上がるも清々しい。朝晩はだんだん冷えてきました。



 銀座4丁目交差点にて斜め上方を見上げれば、十六夜の月煌々たり。彼岸の入り。高校の同級生と酒を酌み交わす。文化人多し。

 遺伝子に組み込んだイロエロな蛍光タンパクにより、生体活動をそのまま発光させることができるようになった。これにより各種酵素の働きや遺伝子の発現などが生きた素材で確認できるようになり、生命現象の研究が飛躍的に進むとか。特に神経系統の働きが直接分かるようになります。



 一方哲学的な課題である経験論(因果律は習慣による思い込みに過ぎない)と観念論(因果律は先験的に備わっているのだ)のヒューム派とカント派の論争にも神経科学から一石が投じられそうです。すなわち全ての感覚受容体を通した質感(快い/不快)の判断には、遺伝的に組み込まれている「本能判断」と経験に基づく「学習判断」があり、この二つが独立した経路をたどって均衡し、あるいは葛藤すると言ふ分子神経科学的なモデルが実証されつつあります。哲学と科学が接近した瞬間ですねィ。


 あと為になった話では、「肺炎菌」にたいするワクチンは90%以上の肺疾患に有効であり、禁煙以上に肺の健康寿命を延ばすであろう!っつうご託宣。文化人類学者は「骨をみれば子供を何人産んだかもわかるぞよ」だと。これは直接役には立ちまへん。海馬(記憶)と嗅覚神経は再生される。ボケが一番早く現れるのは嗅覚で、臭いは認知症の前駆症状として利用できるかも。これは少し役に立つかな。匂いと記憶の想起の関係は文学では良く取り上げられてますが、神経回路的な相関は在るかもしれない。でもその機序の研究はまったく進んでません。いじょ、雑多な報告なり。どーせすぐに忘れちまうけどね。タハッ