9月27日(火)しょっぱいお話し。

 晴れのち時々曇り。19.4℃~29.0℃、53%。普通の夏日です。

 今日のCOVID状況:都の新規感染者数は5247人で前週より38%の増加、重症者は73人、死亡8人でした。簡略化されてからの増加の安定には1週間くらい掛かるのかな?

 

 SALTとは:塩のことなり。

 いわゆる塩化ナトリウムは人体にとって大切な三種の物質に当たると言ふ。それくらい大切なブッシツなんすね。1位は空気で、これが10分も遮断されるとしみまふ。2位は水でこれを5日も飲めないとしみまふ。そして第3位が塩なんすね。これがないとそのうちにしみまふ。

 特にナトリウムは細胞が生きていく上で外界とやり取りするナトリウムチャンネルや神経系統の電気スパイクの発生に欠かせないので、ブグなどの生物毒はたいていナトリウムチャネルを阻害します。赤血球に張り付いて酸素を阻害する毒との二大巨頭でしょう。

 そのように大切な塩はかって大変貴重なブッシツだったので、ローマ兵団の給料は塩で払われていました(日本武士団の給料が米で支払われていたようなもんかな?)。それが今のサラリーの語源となります。日本でも塩は大変貴重で、方々に塩田と消費地を結ぶ「塩の道」が残っておりまふ。

 塩は細胞や体内の生理機能を担うとともに、料理でも酢とともに重要な役割を担います。「塩梅」というようにこの加減が味の要となりまふ。すかす塩の味覚受容体は塩しか受け付けないので、塩味を持った化学物質を作るのは甘味ほど簡単ではありません。これが出来ると塩分過多で血圧調整に苦しんでいる現代人の福音になるでしょう。

 ともあれ生命の神秘は殆どの動物の体液がピッタシ0.9%の塩分濃度を持っていると言う事実です。(例外はサメ類だとか)なんでピッタシそろってしもたのか?それはナトリウムを媒介に外部の物質を取り込む細胞膜の機構がみんな同じだからだと推測されます。

 神事やお相撲でも穢れを払うのに塩が使われまふ。家の中でももり塩したりします。こりは塩の防腐作用のおかげでしょうか。火とともに人類の進化にピッタシ寄り添ってきたのが御塩なんすね。

 けふは少ししょっぱい(塩っぽい)塩対応なお話ですたあ。どもども。