6月22日(水)乃東枯。凡人正機説。

 終日薄曇り、一時薄日、一時微雨。21.4℃~28.6℃、67%。1800歩。どんよりと、蒸っし、蒸っし、蒸し暑い。

 今日のCOVID状況;都の新規感染者数は2329人で前週から16%の増加、重症者は10人、死亡1人でした。依然として緩やかにリバウンド中。

 

 小姑文化とは:

 近頃の日本社会で流行るもの、それはいびり文化です。些細なミスや不始末をあげつらい、しつこく追及する仕草です。昔は嫁いびりに使われたそーですが、これは息が詰まりますよね。いわゆる障子の桟の埃を咎めたり、部屋を丸く掃いたといって隅の塵を咎めます。

 ま、こういう風潮が続くと社会がどんどん漂白されて行き、色合いが失せてしまうんですね。そもそも人間はミスもするし、失敗も犯します。ミスも失敗もしないのを神様と称します。いちいち咎めだてをしていたら、人間がもちません。ドンマイの精神が、いかに社会を伸びやかに創造的に変えるかは計り知れません。どよどよ。

 つー感慨を深くしたのは、トム・ソーヤーを読んだから。日本で言えば明治初期のアメリカ中西部(ミシシッピー河畔)の物語です。マーク・トウェインの体験に基づくと前書きに書いてあったから、当時の世相をしっかり写しとっていると言えるでしょう。

 主に自由を希求する少年たちと秩序(学校教育)の相克を描いていますが、少年たちの自由な行動には、当然リスクがともないます。それで筏で流されたり、鍾乳洞で遭難したりします。でも共同体(町や学校)は、「それはお前らに勝手が引き起こした自己責任だから、勝手にしなさい」とは申しません。遭難者や(筏や洞窟の)管理者、子供たちの引率者を一切責めることなしに、町を上げて全力で救助し、助かった子らを叱りもせず全員が心から喜び合います。ああ!これが真の共同体というものなのか♪

 ジロジロと監視し合って、人の失敗を鵜の目鷹の目で探し回る社会より、よほど生きやすいと思いませんか?人間は不倫もするし、失敗もします、たまには欲に駆られて悪事も働きます。

 いわゆる一つの「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや!」の精神ですね。でもこの悪人正機説は当時の支配者からは目の敵にされたそーです。ザンネン