12月2日(木)橘始黄。逝ってもうたものは盆に還らずと言へり。

 空気の乾いた快晴!6.1℃~13.8℃、23%。5200歩。

 気温が乱高下する季節の境目。そろそろ加湿器を出そうかな?のどが少しいがらっぽい。

 

 歴史修正とは:

 そもそも歴史というのは時の権力者が都合よく作ったものである。という斜め上方からの見地は確かにあります。日本書紀なども自分たちの政権を正当化したものが多いと言ふ。鎌倉時代は公家社会を否定し、徳川政権は豊臣的なものを否定します。明治の文明開化はその前の徳川250年を徹底的に批判します。で、戦後民主主義は戦前戦中を否定すると。

 もちろん大半は史実に即しているのですが、そもそもの価値観が転換しているのだから見えるものが見えなくなるんですぅ。こりはどこの国の歴史も同じようなもので、自分たちの今現にある政権を否定するような歴史見解はほとんどあーりまへん。そりは社会の自殺みたいなもんですからね。

 江戸時代の封建的な悪いところばかりが強調された歴史観は、明治大正昭和と継続され、敗戦によりようやくその重いくびきがとれました。江戸時代もけっこういいとこあったじゃん♪という見直しは次の次の時代にならないと湧き上がってこないんすね。

 んじゃどんなところが良かったのか?政治的な自由はあんましなかったが、庶民は結構自由に楽しそうに暮らしてたとか、里山文化の持続性とか、意外と平等な共同体だったとかが見直されてきますただ。もちろんどんな社会にもダメダメなところはありますが、見直すべきところが見えてきたのはいいことです。(とか「逝きし世の面影」を再読して思たですぅ。)

 でも一度消えた文明は遠くにありて想うもの。同じ文明が再興した例は皆無だすぅ。ザンネン