9月10日(金)二百二十日。なぬ、コンテクスト・フリーだと!

 夏晴れ、夕方少し雲出る。20.6℃~30.0℃、57%。ぎりぎりで久しぶりに真夏日。夕方細い三日月が西の空に沈む。

 今日は何か二百十日に似てるけど少し違います。台風が二百十日よりもっと来やすい農家の厄日です。

 

 文脈とは:コンテクスト。

 文学、心理学、言語学マーケティング、コンピュータ工学などで微妙にニュアンスが違いますが、その時の状況や背景、前後関係、価値観などコミュニケーションを成立させる共有情報を指します。AIなどではこれを上手く把握することが鍵だと言われています。

 例えば時代劇などで、新選組尊王志士の扱いは文脈で異なります。幕府側に立つと新選組は秩序を維持する英雄で志士は不逞のテロリストです。維新の政府側から見ると新選組の方がごろつきで、志士は改革の英雄になったりします。こういう見方の変遷は世界に遍在しますから、世の中に争いが絶えない理由にもなります。

 また文脈というのは一種の先入見になりますから、現象学的実践ではエポケーすべき対象になることもあります。このことは特に医療者においては重要で、先入観を少しでも排して、できるだけ客観的に患者の訴えや症状を淡々としかも鋭く記述することが必要です。

 日常のコミュニケーションや文学鑑賞においては、文脈がつかめないと理解がしっちゃかめっちゃかになりますから、くれぐれも注意の事よ!でもコミュニケーションや読書においては、必ずミスが生じるという経験的事実をよく噛みしめた方がエエでしょう。言ったつもり、聞いたつもりのふわふわな世界が人間世界なんすね。そこんとこヨロピコ。