玉虫備忘録:
晴れ、夕方から曇り。6℃~19℃、27%。花粉少ない。久しぶりに富士山が良く見えた日。公園を巡って、花々の写真採録。桜とかツツジとか藤とか菜の花とか芝桜とか、たくさんあって美しいものも多いですが、一つ一つの花をじっくり見るのも楽しいです♪
色眼鏡とは:
人間つうのは認識の基本として志向性があるから、どーしても色眼鏡で世界を見てしまうと言ふ。人間精神というのはそれほど自由ではなくあらゆるものに束縛されています。基本的には人間の錯覚などによる色眼鏡があり、それを通して育ってきた環境(親、教師、書物などあらゆるもの)からの影響があり、さらにメディアやネットや噂話からくる偏見の色眼鏡を通して、最後は権威やセレブなどのオーラによる色眼鏡など、無数の色付けがされてます。
そして現象学とは、これらすべての色眼鏡を外して、ものごとが現れるままにただ淡々と眺め記述すると。これは非常に分かりにくいですが、例えば名医が予断を排して、患者の訴えに直に耳を傾け、その症状をつぶさに眺めてカルテに記述するようなものかな?予断が入ると事実を歪めるから、それら全てを一時的に括弧()に入れちゃうんすね。これをエポケーとか現象学的還元と申しまふ。
そもそも人間は、真っ白な胎児期や本能的な乳児を経て、イロエロな体験、学習を通して幼児や少年になって行くんですから、これらの色眼鏡をぜーんぶ還元しちまったら、そもそも人間じゃ無くなっちゃうんじゃね?つう極真っ当な疑問があるにはあります。でも現象学的方法論は、既に百年以上もイロエロな分野で使われてるんすから、それなりに有効であったのではとも、考えれまふ。
無限に漸近するが遂にそれに達しないlim∞→0が解析学を生んだように、永遠に実現できない理想や手法が、新しい世界を現出させることは多々あります。自分に見えている世界は(色眼鏡なんてなくて)そのとーりの世界なんだっ!という素朴な自然的態度を一旦やめてエポケーしてみませんか?アヤヤ