8月21日(土)価値の体系とは。

 ほとんど曇りときどき晴れ。24.8℃~32.1℃、63%。また前線が発生しそうです。

 

 カチカチ山とは:

 むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんがすんでいました。で始まる定型と、上に逆らった者を勧善懲悪する物語と、仇討ち復讐物語と、イロエロな変異種がありますが、日本の土俗に深く根付いた物語です。大元の物語は極めて残酷なので、現代ではかなーりゆるふわに脚色されてます。カチカチというのは火打石で火を点けるときの音となります。

 そして現代は価値勝ち山となりまして、付加価値とか価値観とか経済的かつ倫理的な効用や、欲求を満たす性質?はたまた目的実現に役立つ判断基準などなど人間社会存続にプラスの普遍的な概念に成り下がりましただ。そして全ての物事、人物を価値があるか価値が無いかで判断する社会が到来しましたよっと。

 もともと個人の主観的な判断基準であったものが、人気投票的な集団判断によって価値が決められたのは、金権主義の台頭もあったのでしょう。役に立たなくても皆が欲しいもの(ダイヤモンドなど)は価値があり、役に立っても有ふれていれば(水や空気など)価値がないというのは経済の希少価値原理です。

 芸術的な価値は「美」が運ぶが、経済的な価値は「希少性」が担います。前者は個人的なものですが、後者は集団的なものです。そして現代的な価値を媒介する貨幣によって、欲望だけが爆発し成金たちは金だけが現実であると幻想しました。そしてカネ(価値?)のない者は価値がないと短絡し嘲笑っております。これは決してルサンチマンではありません。何故なら成金どもは決して強い者ではないからです。貧困な精神で周りの同胞を眺めながら、いつもおどおどと振る舞う弱者なのです。

 では真の価値とは何か?それは至ってシンプルです。それは各人が本心から大切にしている事物なんすね。ゆめゆめ周りに惑わされることなかれ。かなかなかな?(玉虫の蜩蝉より)