2月14日(日)コロナ下のバレンタインデー。人間心理の狭間にて。

 午前中曇りがち、のち晴れ。6.8℃~18.2℃、50%。7500歩。4月並みの気温で温か。

 

 感情と理性とは:相互に作用する複雑性。

 時間的に言えば感情は素早く発動し、理性はゆっくりと発動します。進化上の起源からしてそーゆー機序になってまふ。理性は感情を抑制するように発達してきましたが、逆に理性が暴走して感情を誘発することも無きにしも非ず。

 すかす一般的には感情が暴走して理性がそれを制御するって方が多いと思います。時には理性が感情を抑えきれずに、感情が理性を誘導してしまうことも起こります。ソジーの錯覚(カプグラ症候群)といって、脳の感情回路が何らかの原因で障害を受けた場合に、ある人物に親密感情を失ってしまい、その人が宇宙人に入れ替わってしまったと解釈して合理化を図る症状が出てきます。

 理性は合理化しながら精神のバランスを取る機能がありますから、感情に合わせて思い込みの世界を創出してしまうんすね。こりは陰謀論にも言えることで、教祖に強い愛着を抱くと、教祖が選挙に打って出てぼろ負けした場合に、それは選挙妨害の陰謀があったためだと合理化し、社会を憎むようになります(オウムの例)。しかもこの感情は根強くて、いくら事実が出てきてもそれは偽だと信じて、教祖への愛着がますます強くなります。

 アメリカの大統領選挙騒動における、Qアノンとかの陰謀論を見ていると、オウム事件との酷似に気付くでしょう。これは歴史的に見ても結構普遍的な現象で、世界のもめごとの大半の原因になっています。願望があまりにも強すぎると、いくらデータがあっても事実を見ようとせず、現実を捻じ曲げて願望の方に近づけてしまうんすね。ま、カエサルの昔から「人は見たいものしか見えない!」とかゆわれてたのと同じです。

 オリンピックを開きたいあまり、コロナの現状が見えない政府や国民には、何を言っても聞く耳が無いかも知れません。ではどーしたら良いのでしょうか?これは大脳を膨らませ理性を持った人類の特質ですから、すぐには変えようがありません。そういう事実があるのだという認識を広げるしかないのですが、人間はなかなか自分のことは分かりません。粘り強い啓蒙(蒙を啓く)活動しかないんだすぅ。ザンネン

 とか言ってる本人にもかなーり合理化の傾向がありますから、こりは人に言ってもらわないと本当に気が付かないんですね。感情が先走ってベーアーさんやガースーさんの顔を見るのも嫌なんです。ホントはイイところがたくさん有る筈なのに、な~~~んも見えないもんね。タハハハ