12月8日(火)閉塞成冬(へいそくふゆとなる)。心理現象の裏腹とは。

 すっきり晴れ、夕方から雲出る。6℃~17℃、41%。今日はおでんで一杯♪ウィ~♪

 

 科学と迷信:物理主義と心理的事実とは。

 はやぶさ2のプロジェクトリーダーである津田氏は冷徹かつ合理的思考ができる科学者でありますが、その最先端の知識と神を頼る心理的な事実とは両立するものなんすね。今年の9月に研究所の近くの、探し物が出てくるというご利益が新たかな神社に詣でて、試料回収と帰還成功を祈願したと言ふ。まさにはっきりと申し上げて、こりは合理的な精神とルーチーンに頼る小さな葦のミックスが人間というものではあるまいか。こういう事例は最先端であるほど、けっこう多いと言われます。アリャ?

 

 やれることやれないこととは:

 これには心理的な壁が確かにありますね。やれると思えばやれそうだが、いくらやってもできないことがあるし、やれないと思っていても偶然の幸運で出来てしまうこともある。運と意志とのせめぎ合いを見切るのは容易ではありません。

 心理的には、早めにやれないとあきらめた方が楽ですが、本当は出来たかもしれないという後悔が残ります。かなり困難なことで自分の力や運に頼って続けていたが、とうとう達成できないこともあります。特に相手や環境に依存することは、自分の力ではどうしようもないことが多いです。でも、ひょっとして♪と逡巡してしまうのも人間です。

 この辺の割り切りに原理原則はありません。それぞれの性格や人生経験に依存する複雑系なんすね。異性関係だと、割り切りの悪い人はストーカーになっちゃうし、開発や研究だと、しつこい人が最後に成功するって例は偶に見かけます。何に粘着するかで運不運が分かれますが、これも運命だと思て諦めるしかアーりまへん。

 最近見た事例からインスパイアされて、いじょ書き記すなり。

 

 事例追記:前回はやぶさの数々の失敗経験に鑑みて、はやぶさ2プロジェクトにおいて発揮された粘着の例とは:

 想定外の事象に遭遇した時のために、あらゆる想定外のケースを想定(少し語義矛盾的ですが)して、その対策をマニュアル化、プログラム化したんだと。プロジェクトリーダーのツダルン氏は、「事前にやれることを全て探そう。探すしかないんだっ!」と言って、10万ケースもシミュレーションしたそーだっ!これが今回のはやぶさ2の完璧な成功に結び付きましただ。・・・この粘着が変な方向に発揮されたらと思うと、少しゾワゾワしますただ。何ごとも表裏一体なんすねぇ。ゾワゾワ・・・でも、政府が少なくとも10例くらいのケースを想定して、その対策をシミュレーションしてくれてれば、我ら庶民もどんくらい安心でけることかと、多少物足りないですね。・・・実際はたった一例を後生大事に守りきるってな戦略のようで、少しいや大分怖いですぅ。ゾワゾワ

 

 津田は9月、はやぶさ2の当初の責任者でもあった国中らとともに、探し物が戻ってくるご利益があるという相模原市内の神社を訪れ、試料回収と帰還成功を祈願した。