1月10日(木)十日えびす。形態発生とは。

 概ね曇り、時々晴れ間。-1℃〜5℃、36%。さぶさ厳しき折、処々に春の兆しを感じます。こういうサイクルっていいよね♪希望の灯り。でも、老化ってのは単調減少関数で、回復ってのが無いからなぁ。





 分かれば分かるほど分からないとは:

 例えば、DNAの2重螺旋構造ってのが見つかって、そこに記述された遺伝子情報に沿ってタンパク質が合成されて、生命が創発するってなセントラル・ドグマが解明されたのは、大分以前のことですぅ。イロエロな生物のゲノム(DNAでコードされた総体)が次々と明らかにされました。

 すかす親に似た形態がどーやって子供に遺伝するのか?すなわち、1次元のゲノム情報から、どーやって3次元の形がでけるんか?つうところは、未だに殆ど解明されておりまへんどすぅ。こりは受精卵から体の形が作られる発生メカニズムの研究になります。その中で、いくつか分かって来たのは、遺伝子をどのようなタイミングで、どれ位の期間、どれ位の量を発現させるか?っつうセントラル・ドグマ以外の機構が重要だっつうことが分かってきました。これには外部環境(他の細胞からのブッシツ、温度、光など)のインタラクションもあるし、かなーり複雑怪奇なんすよ。

 それで最近、四肢動物の後肢の発生位置がたった一つの遺伝子が働くタイミングに依存することが分かってきました。これはカエルから爬虫類、鳥類、哺乳類、まですべて共通のメカニズムであると。しかし、なんでそーなるの?つうとこはまだ分かっていません。それと、トカゲやイモリの切れたところ再生には赤血球が再生に必要なブッシツをカプセルのよう運んで、切断部を再生させるんだって。これも詳しいメカニズムは分かってません。

 いずれにせよ、生物の物凄く合理的で精密な構造がどーやって作られるのか?ってのは、分かれば分かるほど、分からなくなるんすね。どもども。