3月20日(土)形質とは形態と性質のことなり

 薄曇り。10℃〜14℃、61%。白モクレンが満開♪依然として杉花粉が非常に多い状態。かゆすかゆす!





 形態形成とは:

 どーも生物の形態っつうのは、遺伝子によって合成されるタンパク質などブッシツの濃度勾配によって支配されてるらすいのだ。やはしチューリングが予想した反応拡散方程式が有効らしい。最近の研究では指の発生において、小指側からShhタンパクが滲み出しその濃度勾配によって細胞内のSufuタンパクなどを経由してGli転写因子群が遺伝子の発現を制御するっつうヘッジホグ・シグナル伝達系の機序が分かってきた。それで小指から薬指、中指、人差し指、親指と順番にでけてくるんだ。

 この伝達経路はけっこう基本的なところらしくて、神経や四肢の発生および発がんの基本的メカニズムに関わっているらしい。といっても、今のところマウスを使っての研究ですがね。でも9割以上の遺伝子がヒトと共通だってえから、強ち軽視はできません。2万から3万もある個別の遺伝子の働きを調べるには、遺伝子工学でその遺伝子をノックアウトして、どんな機能が不可能になったかで調べます。

 しかしこのSufuタンパクをコードしているSufu遺伝子をノックアウトすると、マウスは発生の段階でみんな氏んじまうから調べれなかったんす。そこで遺伝子全体をノックアウトするのではなく、機能の一部を変更することでSufu遺伝子の働きの一部が分かったんですぅ。この方法論は今後の遺伝子工学の発展に大いに寄与するんではないかと期待されとりもす。ダハハハ