10月24日(木)霜降(そうこう)、冬の兆しあり。計算業界に進展あり?

 曇りのち夜雨。17℃~21℃、67%。だんだん秋も深まり木々も色づいてきたが、ややくすみぎみ。

 

 

 計算ってなんだ?

 米グーグルが量子超越したという発表で業界がざわついてます。量子超越性とは従来のコンピュータではとてもできない計算を短時間でやってしまうことです。グーグルによれば従来のスパコンで1万年かかる乱数計算を3分ほどでやってしまうとか?

 もちろんライバルのIBMはこの発表にいちゃもん付けてまふ。この計算は従来型のコンピュータでもアルゴリズムを工夫すればできるから、量子超越ではなかんべえ、と。量子超越が起きて一番最初に影響を受けそうなのがビットコインなどの暗号通貨ですね。これは巨大な数の素因数分解の計算には膨大な時間が掛かることを以て、暗号の強度を保っているからです。量子コンピュータであっという間に素因数分解できてしまうと、暗号の意味がなくなります。

 量子コンピュータ量子ビットで計算します。量子ビットとは0と1が重なり合ったような状態で、53量子ビットあると2の53乗通りの計算がいっぺんにでけてしまうんです。でも量子状態を保つにはヘリウムなんかで超低温を保たねばならず、周りからのノイズを物凄く小さくしないと、量子状態はすぐに崩れてしまいます。だから53ビットもの量子状態を数分間保って一応計算結果が出たつうことは、一つの前進ではありまふ。

 すかす暗号つうのは防ぐのと破るのとの争いですから(矛盾?)、今ごろはまたどこかで新しい暗号方式を研究してるんでしょうね。なぬすろ、暗号つうのには国の興廃が掛かってマスカラ。ども。

 

 閑話休題:こないだ養老孟司先生がゆってたけど、脳に似せてAIを作ったんだが、実際は人間がAIに似てきてしもたんだって。考え方自体が計算人間化してきて、奥行きがなくなってるらすいどっ!きみもぼくも学校教育受けてる現代人は全員、気が付かない内に計算人間になってしもたんだすぅ。しかして、計算人間の特徴とは?こりはいずれまた。どもども。