6月15日(土)見えているのだが目をつぶっている問題とは。

 終日雨降り。気温17℃前後と上がらず。湿度100%でじめじめ。まさに梅雨なり。

 

 

 統計を見ると分かってくる課題とは:

 日本は確実に超高齢化社会に向かっているが、そこでの大きな問題は交通事故だけではありません。あんまし取り上げられていませんが、社会が恍惚化する問題です。

 65歳から5年ごとに年齢を刻むと、最初の期間の認知症率は5%前後です。それから5年毎にその率は倍増し、80歳を超えると半数以上がボケてしまうんす。高齢者全体を平均しても20%以上の人が認知症(以下、ボケと称する)に罹ると言われております。2025年ではこの数が700万人(毎年生まれてくる赤ちゃんの7倍以上ですね)を超えると言われちょりもす。しかもこれは老化と同じで治らないんすね。症状を遅らせるのが関の山なんすよ。ボケた老人が街を覆う社会とは?数件の極端な自動車事故だけに目を向けてる場合じゃないでしょ!軍備を極端の増強している場合ぢゃないでしょ?

 脳に異常タンパクが溜まるアルツハイマーが主因ではありますが、米国のコホート研究によると、ボケる原因はそればっかしぢゃないらしい。若いころから頭を使わない人はボケるのが早いらすいのだ。例えば、日記でも「今日は朝起きて、ご飯を食べて寝ましたなう。」なんて書いてた人は早期にぼけると。複雑な文章を書いてた人は、脳に病変があってもボケにくかったんだと。

 また、日本の研究では生きがいのある生活をしてるとボケ難いつうのがありまふ。小さなことでも新しいことを続けたり、さまざまなクラスターと交流を持ち、地域社会に自分の居場所を確保するとか、大家族で暮らすとか。孤独で、他人との交流が少ないとボケを早めるという。俳句でも将棋でもカラオケでも雑談でも、なんでもエエですから頭を使うことがボケが遅らすようだす。

 現状を見ると、ボケたら施設に入れて緩慢な氏を待つばかりという状況のようですね。ま、完全にボケてしまえば本人は恍惚なんすからそれでもエエとは思われますが、少しでも人格が残っている内は、身内も本人もつらいと思います。そこのところを冷静に見つめた論調が、社会にも学会にも極めて少ないのが、ホントの国難だと思います。

 大多数の国民は必ず歳を取ります。その最後が悲惨なら、国全体に無常感が漂い、希望を持てなくなるでしょう。現在の単独世帯数は35%を超え、増加しつつあります。諸外国と比較しても桁違いの多さです。今後は特に高齢者の単独世帯が増加すると予測されます。金持ちの金持ちによる金持ちのための政治にうつつを抜かしてると、ほんとに国がつぶれまっせぇ。どやろか?考えすぎやろか?