12月14日(金)必ず死んでしまう人間でも、その様態は時代で変わります

 冬晴れ。薄っすらと雲かかる。寒空に熱気あふれる声響く、師走の選挙戦。激戦区では若手ホープや有名人の応援合戦。




 昔は若死にが多かったですから死亡原因は感染症がほとんどでした。その内に寿命がだんだん延びてくると血管障害が増えて、更に高齢化が進むとガンや生活習慣病が増えてきます。死因は寿命と密接に関連しているのですね。そじて超高齢社会ともなると認知症(ボケ、恍惚、アルツハイマー、徘徊など)が大きな社会問題になってきます。なにしろ認知症の原因は加齢なのですから。「5年で2倍」則ってのがあって、65歳で1.5%の発症率が70歳では3%、75歳では6%、80歳では12%、85歳では24%90歳では48%と認知症の人の率が上昇し、95歳過ぎるともう殆どの人はぼけてしまうのです。これは運命。
 それでこれを少しでも遅らせようというのが認知症治療になります。その為にはできるだけ早い時期から軽度認知障害を発見して早期に対策に取り組むっということが重要です。その為の色々なマーカー(脳画像や血中、髄液中の成分)を発見して診断に役立てようとする試みが活発に行われています。現在は認知症の介護コストは約7兆円/年と見積もられていますが、団塊が80歳を超える15年後はこれが40兆円に達すると見積もられています。運命的な認知症も、この発症を2年遅らせると年間1兆円の費用削減になります。てな費用vs効果が語られて久しい今日この頃。もそっと人間的な味付けがでけんものやろうか?ど、どもども。