9月12日(水)ノーと言える脳

 晴れのち曇り。18℃〜24℃、56%。南町奉行所に出頭す(有楽町方面に進出す)。

 脳は或る選択を迫られた時に、そのほとんどを潜在意識下で決定して、顕在意識ではノーとしか言えないらすいのだ。自由意志とは不思議なものだすぅ。





 脳の世紀シンポジウムつうのを覗いてきた:

 パラサイト・イヴなんかで著名な理系作家@瀬名秀明さんの話しを聞いた。AI(人工知能)で小説を書けるのかっつうお題ですぅ。まず、ショートショートなんかは、AIでも比較的簡単に書けるようだすぅ。これは定石つうのがあるからです。異質なものの組み合わせで、アイデア湧くと、あとは詰碁のようにオチを付けられると。すかすこりは小説(ストーリー)生成ではなくして、文章生成に近いものです。現在の技術では、AIはストーリーが作れません。

 一般にベストセラー小説の書き方ってのがあって、これは1.状況設定、2.葛藤、3.解決という3幕構成から成ります。2幕の中ほどに、、、主人公が守勢から攻勢に変わるポイントを作る。ってなプロレスの演出みたいなのがエエようでがす。また、女性が主人公の時には、主人公が葛藤の末、自分の殻を破り、本当の自分らしくなって、自分も周囲の人々もハッピーになるという、アナ雪のようなストーリーが定石のようですぅ♪

 また最近では、AIによるラージ・データの分析つうのを中心に文献計量学つうのが勃興してきましたんや。こりは色んな単語の頻度や副詞、感嘆詞の使い方などで、シェイクスピア風や漱石風などの判定を行うもの。また、感情の流れのパターンを図化して、ベストセラーの特徴抽出をしたりします。昔から現在までのイロエロな作家のベストセラーを分析すると、その読者層がだんだん低知能化しているそーですぅ。ザンネン

 AIでは「共感レベル」は測れるが、「人を思いやる暖かいこころ」を育てるものは難しいと。ここに「共感(シンパシー)」とは、受動的な状態であって、思いやり(感情移入?)のような相手の気持ちを読める能動的なエンパシーとは異なります。しかし何と言っても、文学の面白さは、このような定形的なテンプレートから脱して、思いがけない展開(偶有性?)が大切ですから、AIがこのようなレベルに達するには、まだまだ時間が必要でしょう。ジャン