8月22日(水)今年はウナギを一度しか食べれなかった。ザンネン

晴れ!27℃〜34℃、60%。日本各地に猛暑戻る!



 養殖とは:

 狩猟漁労の時代から育てて食べる時代になったのは1万年くらい前から。先ずは大河流域での氾濫農業。肥料は洪水が運んできます。それから大草原での放牧が始まりました。これが富の蓄積と格差の大本です。しかし海は網入れれば幾らでも獲れたので、魚の養殖は大分遅れました。その幾らでも獲れると言うのが怪しくなって漁業資源がどんどん少なくなってから、はじめて魚の養殖が研究され始めましたヨット。マスとかヤマメとか鯉とか金魚など川魚から始まり、海の高級魚へと研究が進んでおります。

 マグロやブリなどは、既に養殖が始まっていますが、今最大の高級魚になってしもたウナギの完全養殖は、卵から稚魚を育てるのが難しくて難航しておりまふ。こりは餌がなんだか分からなくって1%くらいしか生き残らない為です。この歩留まりを20%位に上げないと、稚魚(シラス@レプトケファルス)を海岸で獲るより高くなってしまいます。それでも300万円/1kgもするんですよ!

 それで稚魚の餌を研究したら、それはどうやら深海に降ってくるマリンスノウらしいんだ。マリンスノウはイロエロなプランクトンの死骸が変性したもの。それで今、その中の有効成分を抽出しようと鋭意奮闘中だとか。はやく良いエサを探し出して、それを安価に製造し、ウナギの完全養殖ができるようになればイイな、イイな。でも、魚の養殖は水の中って不利な条件があるから、菌が発生しやすく、餌に大量の抗生物質を使ってるとこに、一抹の不安が残りますねぇ。特に僕みたいな抗生物質アレルギーがある者には、ビーケアフル!です。普通の人でも(普通ってナンダ?)、耐性菌ができちゃう危険がありまふ。・・・ってことで、何ごとも一筋縄ではいきません。いい点があれば、必ず悪い点もあるのが世の中の常!

 そー言えば、毒の無いフグの養殖はもうできてるらしいんだ。フグ毒はテトロドトキシンといって、青酸カリの800倍も猛毒だとゆわれちょりもす。この毒は元々微生物の中にあって、それを貝が食べ、その貝をフグが食べるという食物連鎖によって生物濃縮されます。だから海水とエサをよく管理すれば、無毒なフグの養殖は比較的簡単なんですぅ。でも体内に毒を持たないフグは不安がつのって、良く喧嘩するらしい。これが1つの欠点。もう一つは人間社会のしがらみです。フグ取り扱いの調理師資格が無効になっちまうからです。既得権益の侵害に対して、日本社会はけっこう厳しいんですヨ。そんなこんなで技術的にはできるんだけど、社会に拡がりませんです。ザンネン