7月24日(火)桐始結花(キリの実が生り始める頃)、遺伝と自己中心とは。

 
 晴れ時々曇り。26℃〜35℃、57%。熱気幾分弱まるも湿度高し。プールだん。



 自分中心またはマジョリティの横暴:

 我々はとかく自分の感覚に重きを置きがちである。また、普通とか常識とか世間というマジョリティに首までドップリと浸かって暮らしてます。

 人の遺伝子変異は、その幅が極狭いとはいえ、SNP(スニップ)という1塩基多形で、いくつかのタンパク質に微妙な違いが生じます。これが基でイロエロな形質(形態や性質)の差異が個人間で発生することは良く知られておりまふ。

 ニンジンの嫌いな子供やピーマンが食べれない子供を時おり見掛けますが、これは我儘や好き嫌いでなく、その味を苦く感じたり不味く感じたりする味覚細胞の変異が生じていることが多いとか。また、猫舌の人は熱いものを食べると、ホントにしたがひりひりするんですぅ。こういう遺伝的な違いを、個人の性向に帰責するのはマジョリティの我儘と言えるでしょう。そーではない人々もいるという想像力の欠如と言ってもエエでしょう。

 わだすが世渡りの中で苦労した例を一つ挙げてみましょう。それは小学校に入学して以来、社会に出てからも遅刻ばっかししていたことです。このハンデを能力で乗り越えるのは、かなーり努力を要するですよ。 近年、睡眠の機序が少しづつ解明されるにつれ、これも実はSNP変異が原因だそうです。乃ち怠惰や時間観念が希薄なのではなくして、遺伝子の変異が原因だったのですぅ。もともと睡眠の概日リズムというのがあって、これはいくつかの遺伝子の活性化と抑制によるタンパク質の発現サイクルが24時間近辺の波動を構成して起こります。

 しかしSNPにより多少個人差が出てきて、23時間50分から24時間30分までの40分のズレがあります。この中において、24時間より早い人は朝に強く、遅い人は夜に強く朝が弱いと。特に大きく遅れている24時間30分のサイクルの人は、いくら努力しても朝は全くダメダメよ〜、へろへろとなってしまいます。その変わり夜には強くて残業、徹夜なんでも持ってこーい!です。この後者は正にわだすの特徴でした。すなわち、根っからの怠け者ではなくして、生活のサイクルが少し後ろにズレてただけなんすねぇ。・・・もっと早く分かってたら、こがいに苦労しなかったのにねぇ。

 因みに、遺伝的素質に反して朝早く起きようとしたり、逆に朝型の人が夜遅くまで仕事したりすると、心身に異常を来たすそーですから、諸君も気をつけた方がエエですよっと。いじょ、ご参考まで。ドモドモ