4月10日(火)鴻雁北、雁が北へ帰っていく頃。都市集中の功罪とは。

 白っぽい快晴。8℃〜19℃、30%。花粉非常に多い。プールだん。




 傾向の素因とは:

 ある傾向をもたらす原因があると、それは加速される。というのは物理だけではなくして、イロエロな所で見受けられます。進化もその一つです。環境が、その形質を適応的だとすると、その方向の進化が加速されます。温暖で植物が繁茂すると、動物のかだらはどんどん大きくなるし、寒冷で食物が不足すると小さくなっていきます。ま、環境に踊らされているとも言えます。

 香港やシンガポールで暮らした経験からすると、都市への人口の集中というのも、市場社会の必然のように思われます。インフラが整っていて、便利で、効率的!しかも仕事はいくらでもあると(ゴミ収集やビル掃除まで贅沢言わなければたくさんありまふ)。つうことで、日本でも人口の都市集中が加速されつつあります。

 香港やシンガポールほどではありませんが、湾岸の高層ビルにどんどん人が集まって来て、保育所や学校が不足している地域が多いです。最近の高層マンションでは、保育所付きというのが必須になっています。それで赤ちゃんもとても多くて、地方の限界集落と対照をなしております。

 では、この集中はいつまで続くのか?・・・それは余りにも人が大杉て、不便になったり、効率が悪くなって、住みにくくなる時でしょう。でも、基本的に市場主義社会では、集中した方が効率がエエですから、この傾向は当分続くでしょうね。人為的に都会を不便にする、というような政策が取れれば別ですが。


 だって、香港やシンガポールの竹の子のようにニョキニョキと林立している高層住宅群を見てると、東京、大阪なんかまだまだですからねィ。まさに群れる動物である人間の本質を、そのまんま表したような風景なんですよ。(10年程前にホームワーキングとか言って、ネットを通して仕事ができる環境ができると喧伝された時がありましたが、全く流行りませんでしたね。なんでだろ???)