2月8日(木)蠅の王とは

 快晴!夕方薄曇り。‐1℃〜9℃、24%。太平洋側はカラカラ天気ですが、雪国からは大雪の報が聞こえてくる。物流が麻痺し自衛隊出動!




 いわゆる一つの哲学的考察:嘘と誠実とエビデンス

 真理とは何か?それは正しい言明とも言える。例えば、「雪が白いと言うのは、雪が白い時のみ真である。(ダメット)」という言明がある。これは真理が「合致」であることを示している。一方、ギリシャ人は真理は「覆いを取ることで現れる」と考えた。これを「絶対的透明性の願望」と言う。覆いがかぶさっているときは真理は見えない。覆いの透明性の度合いにより真理は徐々に明らかにされる、という真理の相対化が行われるんですぅ。これはハイデガーの真理に対する態度にもわずかに窺われまふ。

 そして普遍性は個別の事象から距離をとり、その距離によって定義される。この世のものはすべて個物であるが、それら先立つもの(できごと)はreflexion(省察?)により意味を付与される。理性(LOGOS)は想像力の幻影と同じくらいにはなはだしい幻でありうる。このことの認識は、理性そのものにとっても極めて重要である。



 一度知ったら、もう元に戻れないとは:

 プラセボ効果が良い例です。実際に偽薬だと知らないうちは、心理的な効果が身体的にも有効に作用すると。しかし、一端知ってしまえば、もう元の効果は期待できません。真実とは斯くもおとろしいものなんすよ。知りたくない事実を、わざわざ知らせる金棒引きを文春砲とか申します。まさにシットホールの蠅ですね。そーいえば「蠅の王」って小説があったな。人間の根源的な獣性を、無人島で孤立した少年たちの争いのなかに表現している。ドヨーン




 目的は手段を凌駕するか:

 中世はまさにハッキリといって、結果を求めて手段を選ばないマキャベリズムは国家の存続に必須の態度だと思われていました。なにしろ負ければ消滅、勝てば官軍でしたからねィ。四の五の言っていられません。すかす、ノーベル以後、手段の破壊力が強大になり、勝者のいない闘争という局面に至っても、未だにこの戦略を重用しておるアフォもいると。何万発を超える核兵器保有しつつ、なおかつ軍備増強に狂奔する世界の姿は、後世(いや地球外生命が見ても)、ドまぬけの時代と映るでしょう。正義の目的は多々あれど、それらは決して自ら(人類?地球生命?地球環境?)を滅ぼす悪辣な絶対悪を良しとはしないでしょう。・・・でも。おバカに刃物な人類は、かっとすると何をするか分からない獣性を色濃く宿しているっつうことでしょうかね?イヤハヤ・・・まずいっぺん氏んだところから始めてみようじゃないですか?