1月13日(土)ロボット中心ではなく、ロボットを介したケアとは。

 今日も快晴!−1℃〜7℃、34%。寒波寒波かんぱっぱ。





 道玄坂方面に進出す:

 「ケアとテクノロジー(人間らしい思いやりの技術)」っていうフォーラムがあったんですぅ。人型アンドロイドで有名な石黒浩さんが基調講演。「ロボットから見えてくる人らしさとは何か?」人型アンドロイドを通して、それをシンプルな形での鏡として、私というものが分かって来る。そして「考えるとは何か?」とか「ケアとは何か?」とかの根源的な疑問が湧き上がってきます。即ち、人を知るための手段としての、ロボット研究なんですぅ。そしてHRI(ヒューマン・ロボット・インタラクション)の研究に繋がりました。

 ロボットから見えてくる人間らしさとは、関係性(人と人の繋がり)であると。繋がりが無いと自分も分からないし、人も分からなくなる。人間は関係性の相互作用の中から自分や他人の心を感じれるようになると。そこに人型アンドロイドを絡ませることで、固着した2項関係から逃れられます。そして人間とのインタラクションをして、かわいい子供の姿を持つコミューと、人間としてミニマルな見かけを持つテレノイド、人間に酷似したアンドロイドであるジェミノイドの3種類を開発して、それぞれの遠隔操作を通してケアの可能性を探っている。

 その社会実装を担う宮崎詩子さんは、<ロボットと暮らす新しい介護の形>を追求しております。お年寄りを介護するのは、単に安全、栄養、清潔ばかりではなく、生き甲斐や、自己決定、自己価値観が必要になります。そこに介在するのが、可愛くて、カラフルで明るいテレノイドなんですぅ♪テレノイドを介することにより、よりスムーズなコミュニケーションと観察が可能になり、ケアする人の疲労や感情の動揺も軽減できます。それに1対1のケアでは人間関係が固着し、ストレスフルになるところを、テレノイドが介在することにより、隙間ができ、緩みやアソビのあるケアが可能になります。ケアする人の心が守れるケアになります。


 臨床哲学の鷲田清さんは「ケアとは自分の時間を与えることだ。黙って聞いているだけでもいいのだ。」とおっしゃっておりました。でも人間はどーしても顔色や口調に感情が出てしまうから、間に遠隔操作ロボットを挟むのもいいのかな?どもども。