11月24日(金)確率問題には直観に反する正解が良くありまふ。

 晴れのち曇り。7℃〜14℃、43%。落日早し。






 エルディッシュの苦悩:おもすろい話しを聞いたので備忘す。

 モンティホール問題というのがある。単純な確率問題なのであるが、これがひと騒動起こしたのであーる。問題は3択で1つの正解を当てるもので、「〇xx、x〇x、xx〇の三通りが考えられる。例えば、解答者が一番左を指定した後、司会者は残りの2つの内xを1つ開ける。開けないで残った二つの内、解答者は最初の指定を変えるべきか、そのままにすべきか?」大方の人は残った2つから一つを選ぶ問題なので、確率は1/2で同じだから、どっちでも同じで、わざわざ指定を変えるまでもないと思った。

 生涯で1500編以上の数学論文を書いた(エルディッシュ数で有名な)放浪の天才数学者も、指定を変えない方だった。しかし、正解は指定を変えれば当たる確率が2倍になるというもの。その理屈は・・・最初の指定が当たる確率は3つの内1つなので1/3、残りの2つに正解がある確率は3つの内2つなので2/3です。残りの2つのうち司会者がxを1つおせーてくれたが、残りの2つの内の1つの確立は2/3のままだから、以前の指定(1/3)の2倍の確立で当たる。だから指定を変えた方がイイのだあああ!つうもの。(司会者が確率1/3ぶんのxの回答をおせーてくれた効果!で、今では1つになった指定しなかった方の確率は2/3のままなんす。)

 すかすですな、解答者が心の中で1つを指定したあと司会者がxを1つおせーる。残った2つの内、当たる確率は、やはし1/2ずつで同じぢゃないのん?という疑問は残る。これがエルディッシュも陥った罠なんすねぇ、実は。観測問題というか主観と主観の客観性というか、時間の順序も重要な前提になる例でしたあああ!ども。

 これをモンテカルロ法(ランダム・シミュレーションの1種)などを駆使して、コンピュータで計算したら、指定を変える方が2倍の確率を示して、エルディッシュも降参したんだとか。・・・ちょっと面白いのは、生物学者がハトポッポで実験したんだとか。3つの内どこに餌があるのか?途中で餌が無い箱を開示すると、30日訓練したらハトポッポは最初の餌箱から変えた方の正解を当てるようになったんだと。(この実験の詳細には興味が湧きますねィ。)即ち、数学者よりかハトポの方が順応が早いと。ポッポッポー(この項続くかも)






 三丁目の夕日(最終話)をやっていた。これも安定か挑戦かを選ぶ人生問題!ども。