10月12日(木)ちょっつオタク的な感慨がにじみ出るエントリ♪スマソ

 遠方もやもやした靄晴れ、夕方曇る。19℃〜28℃、54%。一応陽が当たったから予報通り気温上昇。






 素数からの連想とは:

 素数が大好きな人は、数学オタクの中ではかなーり多数派です。何しろそれ以上分解できない数の素なんですからね。それに一般的な素数を表す定式化が出来ないし、素数定理自然数の中で素数が占める割合)を始め多くの難問が数学者の関心を引き付けておりまふ。

 そして数の世界では掛け算(乗算)の方が素因数に一意的に分解できるから、より根源的だとゆわれています。足し算(加算)だと、例えば12は6+6、1+11、2+10、1+1+・・・+1+1など幾通りにも分解出来て綺麗じゃナインですぅ。(でも小学校では足し算から習い始めるから、足し算の方が根源的だと思っている方が多いでしょう?)

 すかす近年、その足し算と掛け算を組み合わせたようなABC予想つうんが出てきて、数論界を賑わせておりまふ。ABC予想とは足し算と掛け算の関係性に関するもので、極平たく言えばa+b=cという3つの数の関係に関するものですぅ。aとbを足したcという数(a+b=c)と、この3つを掛けたa・b・cを較べると普通後者の方が大きいです。すかす、たんに掛けるのではなくして、各数字を一度素因数分解して重複する素因数を除いて掛けると、時にはcよりも小さくなるものが出てきます。

 例えば累乗数8とか9を含む、1+8=9は1x(2x2x2)x(3x3x3)→1x2x3=6となって9よりか小さくなりまふ。でもいくら累乗数を含んでいても7+25=32は7x(5x5)x(2x2x2x2x2)=7x5x2=70のように32よりも多いものもありまふ。すかす、この重複を排除した素因数の積を二乗すれば、必ず和であるcよりか大きいつうのがABC予想なんすよ。常識的には当たり前すぎて、ガックシ来ますが(ホントは2乗ぢゃなくって、「(1+ε)乗してしまえば入れ替わるものは高々有限個しかない」なんだけどね)。


 この予想を日本の数学者望月新一氏が、5年前に「宇宙際タイヒミューラー理論(IUT理論)」という全く新しい手法を用いて証明したとネット上で公表しました。だがだがこの手法が全く新し過ぎて、5年経っても世界中の数学者が検証でけねーんですよ!

 このABC予想が証明されると、今までの数論上の難問(含むフェルマーの最終定理など)が簡単に証明できちゃうんだって。既にこの500ページに及ぶ証明の全貌を理解した数学者は10名程に増えたそーですが、正式の査読は未だに通っておりまへん。正にまさに数学界の「バカの壁」でやんすねィ。

 IUT 理論はガロア群論のように、対称性を特殊な楕円関数から抽出したフロベニオイドという概念に基づいているという。可換性(対称性)というものを、より深く抽象化したものだとか。代数方程式の解に可換性(対称性)を付与した可換群でさえ、数学界に認知されたのは、ガロアが氏んだ大分後ですからねぇ。

 でもわだすが尊敬する生前の評価が冴えなかった人、ガロアゴッホにはならないような気がする新一クン。すでにネットでは人気者だし、数学会での評価も年々鰻登りですから♪どーも、どもども。