9月13日(水)人生イロエロ、色もイロエロ。

 青い空、白い雲。23℃〜30℃、53%。夕焼け空が真っ赤っか♪




 有楽町方面に進出す:色も色々。

 色彩関係のシンポジウムに参加する。色彩つうのは物理的に言えば電磁波の波長に過ぎないんですが、人間にとって、いや蜜蜂や鳥にとってもとても大切なもので、進化上生き残るために発達したと思われまする。ヒトは三色型の色覚を持ってますが原始猿は1色、っ霊長類でも2色のものがいます。蜜蜂は紫外線領域まで検知でけるし、鳥類は4色以上のもいます。シャコなんつうのは12色もあるらしいどっと(ただし、ヒトは3色の組み合わせで判断するのに対して、シャコはそれぞれ独立に処理するから分解能は多くない)。

 ヒトにはRGB(Red,Green,Blue)の3原色の錐体と、明暗を感知する桿体の4種の視神経があり、これは個人により量や分布が違っています。色の見え方は人によって千差万別なんですね。しかもヒトでも遺伝的に、視神経が1色だったり2色だったりする人もおります。但し、これらは異常ではなく、ヒトの多様性の一つと見做した方がエエでしょう。このように見てくると世界に正しい色はないということになります。即ちヒトはみな原理的に色眼鏡でそれぞれの世界を見ていることになりまふ。

 ヒトは何故色覚が発達したのか?という理由は推測ですが、・果実の成熟を知る、・異性に引き付けられる、・他人の喜怒を顔色で窺う、という3説がありまふ。猿類が1色、2色、3色と視細胞の種類を増やすに比例して顔の毛量が減って来たという研究もあるから、顔色を読むためつうのが有力仮説だすぅ。(でも別に3説は排他的ではないから、3つが全部原因だとしてもエエでがんす。)

 脳手術中に視覚のV4野の神経細胞を刺激したら光が見えたつう実験もあるから、脳の視覚野の活動と色が見えると言う間に何らかの関係はありそうです。しかし、脳細胞の興奮(ナトリウムイオンの流入)という化学・電気的な反応と、色知覚という心のクオリアの関係は理屈すら分からない状況です。こりを・ハード・プロブレムと言いますが、物質である脳から、如何にして心が生まれるのかっ!こりは永遠の謎であり、奇跡なんだすぅ。ど、どもども。





 つらつら考えるに、もっとも根源的な疑問@「この世界は、なんで無いのではなく、なんで在るのかっ?」つう存在の根本的疑問と同質の問題なのかも知れませんねぇ。ドッボーン