2月28日(火)草木萌動(そうもくきざしうごく)、2月は速し!

 白っぽい晴れ。3℃〜9℃、66%。今日も一桁の気温で、花粉少なし。でも、草木の芽は着実に大きくなってます。






 AIとバイオのコラボ:

 ヒトのゲノムはA,T,G,Cという4種の文字でDNA上に30億字以上書き込まれています。1ページに1万字書いて、これを1000ページで本にすると300冊程になります。(ホントにこんな本があるらすいんだ。)これが全ての細胞の中に書き込まれています。DNAの2重螺旋構造が分かったのが1953年のことです。それから50年後の2003年にヒトゲノム解読が完了しました。

 さて、これでヒトの成り立ちは全て分かるぞっと、世界中のバイオ学者は勇み立ちましたが、未だに作用が判明しているのはたったの2%なんですぅ。これはある遺伝子を無効にしたノックアウト・マウスなどの実験動物で調べるんですが、機能のハッキリしたものしか分からないからです。それに重要な機能を阻害するとマウスが生まれてくるまでに氏んでしまいまふ。それでもこれは人類にとっては大きな一歩で、イロエロなことが分かってきました。

 特に、ヒトの個人差を決めるのはSNP(スニップ)という1ビット差の変異(1塩基多型)だということが分かってきました。これはゲノム全体の約0.1%に過ぎないと言われています。乃ち、人類は99.9%同じDNAを持っている極めて多様性の少ない種だと言えるでしょう。このSNPの違いが個人間の形質(形や性質)を決めていると言ってもエエでしょう。顔形や目や皮膚の色に及ばず、性格や能力、病気の罹りやすさ、薬の効き具合や副作用、などなど人間に係わるあらゆる形質の違いに影響を与えております。

 つうことで、このSNPを調べて個人の罹患可能性を報告するサービスもビジネスになってきました。考古学的には、DNAを調べると、その人間像をかなりのところまで再現できるんですと。しかして、これらがどーして可能になったのか?・・・そこでAIの出番でがんす。イロエロな個人から膨大な特徴を集めてデータベース化し、それらをそれぞれのSNPに関連付けする機械学習で、個人のSNPを調べると、身長、体重、眼の色、肌の色、髪の毛のもじゃもじゃ度などあらゆる形態が推測でけると。さらに年齢や容貌まで再現でけるから、犯罪捜査には打ってつけ。更に、パーソナライズド・メディシン(個別化医療)と言う、各個人に最適の医療、投薬、予防がでけるようになったんだと(日本ではオーダーメイド医療とゆうらすい)。AIってしゅごいですねィ!



 すかす、近年のバイオ研究の進展で、人間の全てがゲノムで決まっている訳ではないつうことも分かってきました。エピゲノムという、受精してから後の環境(母の食べ物、ストレス、薬物など)や生まれた後の環境にも左右されたり、体内微生物からも体調や気分まで影響を受けることも分かってきました。いや〜、生物ってホントに複雑ですねぇ♪どもども。