3月8日(水)IoT/AI社会革命期に差し掛かるに当たって。

 晴れ午後から少し雲が出る。0℃〜10℃、48%。予報では今日が底だとゆってたが、そこそこの天気でした。さて、明日からの、花粉非常に多い期をどう乗り越えたらいいものか。

 公園では、比較的寒さにつおいエリカ様の花盛り♪わが庭のネモフィラもあんまし面倒見ない(種まいただけで間引きも肥料もやらないし、水もあんましやらない)のにグングン茂って来た。どんなにヒネた花が咲くのか楽しみだ。






 IoT/AI革命とは:

 昨日のCRDSシンポジウムを一応まとめておこう。CRDS(研究開発戦略センター)はJST科学技術振興機構)傘下のR&D戦略を立案する部門で、小保方事件で理研を辞めた野依さんがセンター長をやってます。この国の科学技術戦略の要が、遅まきながらIoT/AI革命に目を付けたのですぅ。

 IoT/AI革命とは、IoT(インターネットおぶシングス)はあらゆるブツにタグやセンサーを付けて、実際の現場から膨大なデータを吸い上げます(もちろんフィルターは掛けますが)。そのラージデータをクラウド上のAIで分析し社会のあらゆる業務を効率化する社会革命です。IoTのハードはウエアラブル(装着)またはエンベッデッド(組み込み)のデバイスで、AIのハードは超高速計算機あるいはニューロコンピューティングの専用マシンとなります。双方とも、それ以上に重要なのは、ハードを動かすアーキテクチャーやその上の層のソフトウエアです。

 官製システムの日本はこれまで動きが遅く、ヴェンチャーや巨額軍事費でM&Aが盛んな米国や、はたまた国家全体で力を入れている中国にも、完全に後れを取っております。しかし、まあ、重い腰をようやく上げたのは一つのエポックメイキングではありまふ。(ただしIoT/AIつうのは軍事分野でも極めて重要な技術なんすねィ。)


 なぜ今、この革命が起きたのかっつうと、一つにはムーアの法則(コンピュータの性能は1年半で2倍に成長する)の限界が見えてきたことです。それでも初期のコンピュータの160億倍の性能には達しているんですぅ。もう一つはフォンノイマン型のボトルネック(データもプログラムも両方メモリに入れるので、メモリパスがネックになる)が見えてきたことです。これにより半導体バイスもアーキテクチュア(計算方式)も革新的なブレイクスルーが必要になりました。

 一つにはニューロコンピューティングや量子コンピュータ、もうひとつは3D半導体やスピントロンなどの新デバイスニューラルネットの隘路解消には磁界結合の高速無線通信などが考えられておりまふ。細かい技術は詳述しませんが、こういう分野で日本は未だに先行的なポテンシャルを保っております。決定的に後れを取っているのは上層のソフトウエアやアプリケーション部分です。これはグーグルやアップルなど米国勢が圧倒的に先行しております。今回、Google日本の前社長も参加して、この辺りの危機感を煽っておりました。


 さて、最後に問題となるのは、このような夢の技術を実装するに当たり、倫理的な問題を各分野の良識を集めてチェックしておくことでしょうか。哲学から法律、社会学、自然科学、人文科学など横断的に議論することが、「夢のエネルギー」として、各種問題をスルーしてきた原子力技術の轍を踏まないようにすることになります。ユートピアになるか、はたまたディストピアになるかは、偏に倫理的な検討に掛かっておるんだすぅ!どもども、ど〜も。