4月8日(月)AIってイディオ・サヴァン(idiot savant)?

玉虫備忘録:

 朝のうち雨残るも概ね曇り、夜雷雨。15℃~7℃、51%。だんだんさぶくなり、手かじかむ。花粉多い。神楽坂方面に進出す。雨の中、風情あり♪

 

AIとは:AIの歴史、覚書。

 AIには3度のブームがあったと言ふ。最初のはルールとゴールか決まっている定型的なのを初期のコンピュータを使って解くもので、詰め将棋などの簡単なゲームや簡単な推論はでけたといふ。

 第二次ブームは、エキスパート・システムと言ひ、専門家の知識や能力をマニュアル化しコンピュータで代替えするもの。この辺はわだすも少し関わったが、結局特殊な応用分野で各企業に閉じた形で展開され、社内ノウハウの守秘やノウハウメンテの関係で、大きく広がらなかったですぅ。この段階では、フレーム問題というのがネックでした。フレームとはルールの枠のことで、設定された枠の範囲内では機能するが、実際の問題にはフレーム外の特殊ケースが多すぎたのれすぅ。特殊ケースを全て洗い出すつうのは、それこそ悪魔の証明のようなもんなんですぅ。

 それで今は第3次AIブームで、こりは端的に言えば、フレーム問題をビッグデータ(多量の統計的データ)の統計処理に帰結させます。コンピュータの高速処理と大容量記憶により可能になった技術です。大量のデータさえあれば、それを高速に学習してどんどん賢くなる(そのデータの範囲内では)から、人間の学習がとても追いつけないケースが出てきます(囲碁や将棋、画像認識など)。でも、データが少ないと学習の速さも有利には働きません。

 「学びて思わざれば則ちくらし」ってとこでしょうかねィ?AIは大量のデータの中から、人間では見つけられない特徴を検出できますが、それにどんな意味があるのかを主体的に考えれないのが欠点と言えましょう。即ち過去に捉われ、過去を保護する傾向が本質的に内在してるんす。何もないところから、新しい発見をするっつうのが、極端に苦手なんすね。この辺は、生物が突然変異で進化するところのものとは、正反対だと言えるです。AIは、あることには天才的な能力を発揮するが、普通の生活はだめだめよというイディオ・サヴァンの人に似ていないとは言えません。過去に捉われていたら、進化なんつうのは絶対に起きませんからね。あははははは♪

 

 そーいえば、コンピュータと原爆を作ったフォン・ノイマンも賢い馬鹿の要素がたくさんあったですぅ。