3月6日(月)蟄虫啓戸(ちっちゅうこをひらく)

 概ね曇り、時おり細雨。8℃〜11℃、76%。そろそろアリンコの行列を、アリのままに見れるかな?




 人間とは:間人である。すなわち関係性が先にあるんだすっ!

 「人は思い込みと物語りの動物である」とは、これまでも縷々述べてきました。これは大脳、特に前頭葉が発達したためと思われまする。故に全ての人間は、自然環境、社会環境、文化環境、生育環境のしがらみから逃れることはできません。生まれた時は真っ新な前頭葉に、これら環境からの影響がすべて刷り込まれてしまうからです。もちろん脳には可塑性がありますから、長じて幾分かは修正可能ですが、大きな傾向は残ることになるでしょう。

 世界にはイロエロな宗教があるし、文化もあるし、政治体制もあります。それぞれの社会で生まれ育った子供たちは、遺伝子的には殆んど同質なのに、考え方がそれぞれ染められてしまうのは、この為です。すなわち人間とは本来社会的な動物なんですぅ!

 森友学園の教育や園児たちを見ていて、こがいな感想を持ちました。ISISや北朝鮮どころではなくして、戦前の日本の子供たちも皆旗を振って軍歌を歌い、兵隊さんを尊敬し、立派な兵隊さんになりたいと思ていましただ。近くは、オームの信者たちも、ごく普通の人々でしたが、その社会の中で、その社会の価値で縛られると、全員変な思い込みを持つようになりました。おとろしいことですが、これは事実です。我らは生来みんなそういう性向を持っているのだと、自覚することが大切でしょう。

 もっとも、自覚したからと言って、それ(思い込み)から逃れられるほど単純な構造ではありません。なにしろ本質が思い込みなんですから。より多くの社会や、多くの文化、多くの地域に親しむと、この世界には色々な思い込みがあるのだと実感できて、多少副作用が軽減される位の効果はあるかもしれません。

 斯く言うわだぐすめも、リベラル人間と自覚してはおりますが、当然これも思い込みの一つにて、まったく相対的なものだと思います。ですから、時には父の無い子のように、トランプさんやアソーさんをポジティブに眺めてみようかな、と思ふこともありまふ。はひふふほ〜。無理すると「は行」になちまふわだすですた〜!どもども。




 最近のNHK事情:

 ちょっつ気になるのは、NHK大河ドラマや朝ドラで、家の存続とか、家の為に自分を犠牲にするとかいう筋立てが目立つこと。
 勿論、人間は独りでは生きれないんすから、仲間との連携とか信頼とか助け合いつうのが、とても大切だということは言うを待ちません。すかす、全体主義で個人を押さえつけて、上下心を一つにまとまるつうのとは、ちとちげーような気がします。自由な個々人の自律があった上での、連携が大前提になるはずで、自分を殺してひたすら主君に仕えるつうのは、そりゃもう封建時代でござんすよ。・・・あっ、もともと大河ドラマは封建時代の話だったか?・・・でも、それを美化してドラマ化するのとは違うよね。ん?